スロープ後フェンス落とし・マスダンパー仕様

発案・製作・撮影・illustration・text by tw (2011. 6月下旬)
                  (Web掲載日:2011. 6.27月)

地元のレースコースのレイアウトがアップダウンのスロープとなっていた事から製作したマシン。
だがしかし怪我してレースに行けなかった(T_T)/~

シャーシは最近発売された田宮の「スーパー2」を使ってみたが、
組み立て中、すぐに判った。このシャーシは問題点があると。
下にS2シャーシの不具合対策についても綴っておく。



ホイールベース中心位置の両側にあるマスダンパーの取り付け法は、Webで見た他者のマシンのアイディア模範そのもので筆者が考案したデバイスではない。

これはリヤの長い縦ビスと、前方へ伸ばしたFRPプレートと、その関節の「しなり」によって、ジャンプ着地後にセンター・マスダンパーが車体を下へ押し付け、着地後に車体が飛び跳ねるのを抑制するデバイスだ。

実際に着用有無でテスト走行してみるとその効果は絶大で、スロープが2箇所以上あるコースでは必須アイテムという感じだ。


各ビスの固定部にボールキャップを多用した理由は、ナットの緩み防止の為。

ただの金属ナットは振動により緩んでしまうが、ボールキャップに穴を貫通させた「プラスチック製ナット」なら緩みにくい。

金属ナットを2つ使用した「二重ギュッ留め!法」よりも、プラの方が緩まない様だ。

負荷の懸かる部分は金属ナットでギュッと固定し、それの緩みを防止するのをプラとした。



リヤのアンダーバンパー下面には摩擦抵抗の大きいスポンジを両面テープで張り付けて、登りスロープ進入時の減速ブレーキとした。


フロントの2段ローラーは、下側が金属製で、上側がゴムリング着き。上側の方が径が小さい。
このローラーにはダウンスラスト(下傾角)をつけてあり、車体がコーナーで遠心力によってロールした際に、上側のゴムリング・ローラーでフロントを下方へ押し付け、ノーズアップを抑制する。


フロント・バンパー下側のアンダーガードが、ジャンプ後にコース内へ復帰させるポイント。
市販状態よりも左右へ角度をつけて削り、コース内へ復帰させ易くした。
テスト走行させてみると効果絶大、必須デバイス。



リヤから撮影。最下部となるスポンジブレーキの地上高は、田宮規定ぎりぎりの1mm。


リヤローラー下段は、力学的にはなるべく下方に位置した方が良いが、
アンダーガードの斜め上がり角に合わせて、やや高めにセッティングした。
これはジャンプ後の着地時に、リヤローラー下端のビスがコースのフェンスに引っかからない様にする為。


コースレイアウトがコーナーだらけで且つスロープ着地時に一旦失速する為、立ち上がりトルクを増す為にタイヤは小径とした。
これにより車体全体の重心高も低くできる。


シャーシ側面にもFRPプレートを接着して剛性強化。これはかなり有効。


モーターは、規定内で最速であるらしいスプリントダッシュ。



シャーシ側面にFRPプレートを接着したらバッテリーホルダーを取り付けられなくなったので、セロハンテープで応急処置。
ただしこれはローカルレースでしか通らない手で、厳密な田宮公式レギュでセロハンは通らないと思われるので注意。



ジャンプ後の着地の衝撃ですぐにギヤカバーが外れるのでネジ留め。
  FRPの切れ端を接着して、この部分の高さを合わせた。






コの字型にしたFRPと粉で接着、ヤスリで整形。



フロントギヤカバーのボディキャッチ部がこうしてある理由は、ネジの頭がドライブシャフトに当たらない様にする為。



フロントギヤカバーもネジ止め。



ドライブシャフトのボールベアリングの径は60mm。

補強FRPプレートの穴を拡大する手動ドリルの径を、
2mm、3mm、4mm、5mmと大きしてゆき、

ヤスリとカッターで仕上げてベアリング埋め込み。

(このページの最新更新日: 2011. 6.27月

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