F2008の特徴的なリヤサス構造   text & illustration by tw  (2008.12.26)




上図はフェラーリ2008のリヤサスの正確なスケッチでは無く、大まかな概要を示す。
(実際のフェラーリ2008のリヤサスでは、イナーシャ・ダンパーとピッチ・コントロール・ダンパー&スプリングは別体の様だ。)

筆者はフェラーリF2008のギヤボックスをエンジンから取り外した際の写真を確認する事が出来た。
その写真では、左右のトーションバー・スプリングの車体部分への取り付けエンドは、
上図の様にリンクで左右が連結されていた。

これは、車体のロール時には、左右のトーションバーはスプリングとして作動しない事を表している。
車体のロール時には、ARB(アンチ ロール バー)だけがスプリングとして作動し、車体運動を制御する。

正確に表記すると、車体が純粋にロールした時にだけ、左右のトーションバーはスプリングとして作動しない。
ロール時でも、僅かでもどちらかのタイヤがバンプした時にはそちら側のトーションバーはスプリングとして作動する。

フェラーリF2008では上図のリンク構成としているが、マクラーレンの2008年車では、
イナーシャダンパーとコンペンセーター(ピッチコントロールスプリング)&ダンパーは一体となっている様だ。
このマクラーレン式の方が軽量コンパクトで済むが、
フェラーリ式では、イナーシャダンパーとコンペンセーターが別体なので容易に別個セッティング出来、
尚且つ、左右のリンクを取り外して、トーションバーエンドをギヤボックスに直接取り付ける仕様とする事も比較的簡単に出来るだろう。


(このページの最終更新日:2008.12.26
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