次戦シューマッハ出場不可、代役はバドエル   text by tw  (2009. 8.12水)


ミハエル・シューマッハ(40歳)は先日、サーキットをレーシング・バイクで走行中、
約110km/hのコーナーでのブレーキング時にミスを犯し、バランスを失い、頭から着地していた。

そして先日、フェラーリF2007(タイヤは一応GP2の物と発表されている)でロングラン・テストを行ったが、
その結果、バイク事故に拠る首の状態から、次戦バレンシアのレースに出走する事は認められないと医療者が判断した。

これでマッサの代役は、イタリア人で1998年から長年フェラーリのテスト・ドライバーを務めているルカ・バドエルに決定。
彼が最後にF1に出走したのは1999年のミナルディが最後で、十年ぶりのF1GP出走となる。
彼は十年間もフェラーリの為に貢献し続けてきたので、これくらいの褒美でも足りないくらいだろう。

尚筆者の記憶が正しければ、フェラーリでイタリア人が最後にF1で出走したのは、1994年 第03戦のニコラ・ラリーニであったと思う。

L.バドエルは1993年のスクーデリア イタリア・フェラーリからF1デビューしたが、そのF1デビューが決定した後のインタビューで、

「ファン−マニュエル・ファンジオのワールドチャンピオン5回の記録を破るのが僕の夢なんだ。
 僕の年はまだまだ若いし、時間は十分有ると思っている。」と語っていた。

尚バドエルは、最多無得点出走(48回出走してポイントゼロ)という不名誉な記録を持っている。
果たしてバレンシアのレースで最遅ポイント獲得記録達成なるか。

バレンシア以降のレースで、M.シューマッハが出走できる可能性が無いとはまだ云えない。

(このページの最終更新日:2009. 8.12水
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