ミナルディ PS04B   text by tw (2004. 2.13)


ミナルディの2004年用と言われるマシンのテスト走行の写真を、筆者は2月12日に観た。
このマシンは、2003年にミナルディが購入した2002年度のアロウズのシャーシではない。
ただ、一部の内部パーツに、アロウズのパーツを流用した可能性は有るかもしれない。

このマシンは概観からは、昨年のミナルディのマシンを2004年のエンジンカウル新規定に対応させただ けにしか観えないが、中身については2004年用に開発された部分が有るのかもしれない。



リヤ・ウイングは現在は2003年のパーツを装着している様だが、先日行っていた2003年車(と思われる)を使 用したテストでは、既に2004年用の翼端板のアイディアをテストしていた。
それは新規定で延長された部分を利用して、翼端板の途中で縦にスリットを切り、この部分から気流を外 側へ排出するものである。
このアイディアが実戦に登場するかは分からないが、この様な形状とすると、リヤ・ウイング上段の下の空 間の気流の抜けが促進されて、リヤ・ウイングとリヤエンドのダウンフォースが増す可能性と、後輪の後方 の負圧の部分にスリットからの気流が供給される事で空気抵抗が減る可能性が考えられるが、気流がスリッ トを通過する事で干渉抵抗が発生する筈なので、全体的に予想すると、車体全体の空気抵抗値は従来と同程 度で、少しだけダウンフォースが増しているといった結果となっているかもしれない。


(このページの最新更新日:2004. 2.13


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