ピン打ちは軽くなるのか計測

製作・撮影・text by tw / Web公開日:2016. 1.16土

リヤローラーを留める際、ビスの代わりにモーターピンを使う手法がある。

ピン打ち式のメリットは、軽く、曲がらない事。
フロントに持ちいれば、スラスト保持が強くなる。

デメリットは、レース会場でスラスト変更が難しい事と、
ローラー脱落の可能性がある事だろうか。

まずノーマルの質量を計測。(左写真)

40mmビスx1
19mmプラリン3スポークx2枚
アルミロックナットx1
ノーマルナットx1
スペーサーx4本
520皿スペーサーx4枚

これで3.2グラムだ。




次は、ピン打ちに用いる構成の質量を計測。(左写真)

片軸モーターピンx1本
ピン打ち部のステー厚を増す為のGFRPx1枚
19mmプラリン3スポークx2枚

ピン打ちでの基本構成部品はこれだけ。

2.8グラムだ。

これにより、ピン打ちは左右で0.8グラムの軽量化になる。

この重量差を、少ないと見るかアドバンテージと見るか。


尚、ピン打ち部のステー厚を増す為のGFRPは、(右写真 )
1枚で0.15グラムくらいだ。




(左写真) 2015ジャパンカップで販売されたリヤカーボンステーの贅肉を削り落とし、ピン打ちした。
これで7.9グラムだ。後はお好みで、ローラーの間にスタビを付けても良し。

ローラー脱落防止の為に、紫ピニオンの削り出しでサンドイッチしてあるが、
これは8つでも0.1グラム未満だ。

ステーのローラー軸は既存ではなく、1.9mmの穴を新設した。

打ち付けた後のピンの角度は、ステーをライターであぶって指で曲げて調節し、流水で冷却して角度決めをする。
火であぶる際には、(下写真)ブレーキアーム取り付け穴にGFRPをネジ留めしておくと、ステーの端だけを上手く軟化できる。





ピン打ちは、モーターピンではなく、2mm中空プロペラシャフトを用いると更に軽量化できる。
片軸モーターピンが0.9グラム程、同じくらいの長さの中空ピンが0.4グラム程だ。
中空ピンなら、左右で1グラムも軽量化できる。
元々のビスに比べ、左右で1.8グラムの差だ。

ただし中空ピンは、これを書いている時点ではもう入手が難しい事と、
激しいコースアウトをすると曲がってしまうデメリットがある。

筆者は、コースアウトしてはならない公認競技会では中空ピン、
テスト走行でバンバンコースアウトするショップ用はモーターピンと使い分ける考え方だ。
実際、過去のショップレースで中空ピンが曲がった経験がある。

(このページの最新更新日: 2016. 1.23土)
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