「サイドプロテクターが乱す気流からインダクションポッドを守るアイディア」
スケッチ日:1996. 5.10
Web公開日2006.12.05火




F1では1996年シーズンからドライバーの頭部保護の為にサイドプロテクターの設置が義務付けられた。
それ以前のマシンではヘルメットが左右へと分けていた気流が、
サイドプロテクターがある事で上方へと向う様になり、
インダクションポッド(エンジン・エア・インテーク)へ入れる気流が乱される様になった。
エンジン・エア・インテークの充填効率が低下すれば、エンジン性能を十分に発揮できなくなってしまう。

そこで筆者は上図の形状を考案した。
ヘッドレストのカウル形状を工夫し、ヘルメット頭部の乱れた気流を左右へ分け、
少しでも整っている上の層の気流をインダクションポッドへ導く様にした。

翌1997年シーズンから、ウイリアムズがモノコックのロールフープの形状をシュノケール型として、
より洗練された形状のマシンを登場させたが、
乱れた気流を左右へ分けて、整った気流をインダクションポッドへ導くという発想は筆者のものと同じであり、
このアイディアを筆者はウイリアムズよりも数ヶ月程先取りしていた。



尚、正面から見た時の、(上図右側参照) ヘッドレストとサイドプロテクターの間に「溝」をつける手法も、
筆者はサイドプロテクターが義務付けられると知った1995年の末頃に考案しており、
1996年のマクラーレンが登場するよりも先に同じ手法をスケッチしていた。(現在そのスケッチを探し中)

この溝をつける事で、サイドプロテクターが気流を上方へと導く量を削減し、
サイドプロテクター上面が発生する揚力を減らす事ができ、
そしてインダクションポッドへの悪影響を減らす事もでき、
且つ、リヤウイングへ速い気流を供給する事ができる筈だ。



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