オンボードカメラの表面抵抗(*純損分)をゼロにするノーズ by tw

発案&スケッチ日:2011. 3.29火 / Web公開日:2011. 3.30水


空力性能のL/D (=空力効率。いかに少ない空気抵抗で大きなダウンフォースを発生できるかの事)」を向上させるには、ノーズコーンは先細り形状の方が良いかもしれないが、
ここ数年のF1のノーズ先端は、幅広で平たい物が多い。
これはノーズ下側の気流を安定させて車体下部へ流す目的が考えられる。

数年前からレッドブルは、ノーズ先端とオンボードカメラ(=規定で装着が義務づけられている)を一体化して、カメラを気流進路の安定板として利用している様だ。

今回筆者が考えたのは、空気抵抗の内の、カメラの表面抵抗を軽減できないかという事である。
そして左図の形状を発案した。
これでカメラを装着しても、カメラはほぼ純粋にノーズと一体化し、無駄な表面抵抗をほぼゼロにする事ができる。

この手法のデメリットは、重量配分の面でよろしくない事だ。これはレッドブル等も同じである。
車体運動力学では、重量物はなるべく低い位置に、そして車体の前後中心位置へと寄せて置くと良い。
重量物を低くすれば、重心高が下がって荷重移動が軽減するし、
重量物を車体前後中心位置へと寄せて置けば、慣性モーメントが軽減されクイックな運動性能を発揮できる。

よって、カメラとノーズを一体化する手法は、サーキットが高速域であるほど効果的となるだろう。


(このページの最新更新日: 2011. 3.30水)
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