この手法なら、従来よりもサイドポッドの全高を低くして、 リヤウイングへ多く気流を送る事ができるだろう。
このウイングとサイドポッドとの距離を十分に取れば、 薄いウイングで僅かながらダウンフォースも発生できる。
ダウンフォースを発生するウイングは誘導抵抗が発生し、 この場合、ウイングの後流は縦の渦の巻く。
それではリヤウイングへ良質の気流を供給できないので、 薄いウイングは、内側を上下対称翼とし、 外側はダウンフォース発生翼とすると良いだろう。
F1では2014年頃から、サイドポッド両端手前の縦のベーンが変形し、 上部を内側へ囲う形が使われる様になってきた。 それは筆者の案よりも更に薄く、翼というよりプレート状だが、 このエリアに同じ様な形で整流効果を持たせる狙いは同じものだ。