「上面視でアップライトから車体へ垂直なプッシュロッド」

アイディア by tw  考案日:2008.12.09火
Web公開日:2008.12.09火



1998年〜のF1マシンの既存の設計。
アッパーアームにプッシュロッドが接触しない様に、
プッシュロッドは後傾する設計となっている。


筆者のアイディア。
アッパーアームを前方へカーブさせ、
プッシュロッドと接触しない様にした。


リンク機構は、お互いの関節の角度が90度となっている時が最も作動し易い状態だ。

F1では、1998年からの技術規定の影響を受けて、1997年までよりもホイールベースが長くなり、
特に前輪の位置が、車体に対して前方へ移動した。
モノコックに対して前輪の位置が前方にあると、
アッパーアームとプッシュロッドが干渉する問題が発生する。

現在のF1マシンでは全車が、アッパーアームはモノコックの前端近くに取り付けられ、
そのアッパーアームは直線形状でアップライトまで伸びている為、
プッシュロッドはアッパーアームとの干渉を避ける為に後傾している。
しかしこれでは、上面視でのアップライトとプッシュロッドの角度が理想の90度からかけ離れてしまう。

そこで筆者は、アッパーアームを前方へカーブさせ、
アッパーアームがプッシュロッドに干渉しない様にするアイディアを思い着いた。

このアイディアでは、アッパーアームは正面視で太く、且つ中空になっており、
アッパーアーム内をタイロッドが左右へ移動して操舵する。
アッパーアームを前方向へカーブさせた事でアームの剛性が低下するが、
タイロッドを内包するにあたって必然的にアームが太くなる事で剛性を確保する。

尚、重量物は、車体の重心位置へ近づける程に慣性モーメントが小さくなり、運動性能面で理想的となる。
今回の筆者のアイディアでは、トーションバー スプリングの設置位置がやや車体中央寄りとなり、
且つ、前後位置も後ろ寄りとなり、重量配分が理想に近づく。

このページの最新更新日: 2008.12.09

[Site TOP]   [tw-idea]