「ミニ四駆が発生可能な最大ダウンフォース量は?」 text&実験 by tw (2007. 8.10)

現在田宮の規則でミニ四駆の車体最大寸法は、幅105mmx高さ70mmx前後長165mm以内となっている。
ネットで調べたところ、最近のミニ四駆の走行速度は、時速25km程度出ている様だ。
この車速と車体サイズで、どれくらいの空力ダウンフォース量を発生できるだろうか?
そこで扇風機で簡単な風洞を作製し、適当な形の模型を作りテストしてみた。

(撮影日: 2007. 8.09木)


この翼の寸法は、幅100mmx高さ60mmx前後長165mm。
ダウンフォース発生量の上限を探る為、まずはシャーシ容積は排除した翼形状とした。
翼の前後中心位置にウエイトを付けて揚力を計測し、27グラムまでふわふわと浮いた。
ウエイトの装着位置が揚力発生中心位置ではない為、実際に発生した揚力の測定結果とはならないが、
異なる翼の比較の目安としてウエイトを使用した。

だがしかし最も肝心な風洞の風速の計測方法が未だ思い付けていない。
とりあえずティッシュペーパーの切れ端が飛ばされる速さは確認したが…。


(撮影日: 2007. 8.09木)


そして次に、既存の無改造ミニ四駆シャーシにアンダーカウルを取り付ける場合、
そのカウルの有効幅は50mmくらいとなりそうなので、
幅50mmx高さ67mmx前後長155mmの翼を適当に作ってテストした。
これも前後の中心位置にウエイトを付けて揚力を計測し、10グラムまでふわふわと浮いた。

今後はシャーシ容積込みでの翼を開発してゆく事になるが、
タイヤを極細として、トレッドを広くすればアンダーパネルの翼幅は広く出来るし、
タイヤを大径化すれば、車体下面と路面との隙間を大きく出来、その区間の境界層を弱められる。
空力は開発時間をかける程に性能が向上するものなので、
ミニ四駆の最大ダウンフォース・ポテンシャルはまだまだ観えてこない。開発と進化はこれからだ。



このページの最新更新日: 2007. 8.10
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