気流進路を観る・1998年マクラーレンMP4-13 実験&text by tw (2007. 8.28〜 9.03月)

模型は1998年型マクラーレンMP4-13の20分の1モデル。
このミニ風洞にはムービングベルトが無く、タイヤも無回転の状態だが、
少しでもF1マシンのボディ形状の気流進路を観たいと思う。





(サイド ディフレクターの有無の比較)



リヤウイングの翼端渦の激しい回転が観える。

MP4-13はノーズ下面が低く、フロントウイング中央部のフラップも小さい為、
ノーズ下面の気流進路は下方へ向いている。
そのフロント区間中央部の気流は、大型のサイドディフレクターが吸い込んでいる様だ。








大型のサイドディフレクターが、前輪の後方へ気流を供給している。


サイドディフレクターの内側は低圧で、外側は高圧となっている為、
ディフレクター外側の気流はディフレクターを乗り越えて内側へ回り込もうとする。











実際の走行ではタイヤが回転する為、タイヤ上側の気流がこれ程垂れ下がる事は無い。
そしてタイヤの周りには回転による渦流が発生する為、これ程直線的な流れにはならない。







この風洞にはムービングベルトが無い事から、車体底面にほとんど気流が流れていない為、
車体後方の気流は垂れ下がってしまっている。車体後方の気流については下で実験する。




上記通り、この風洞ではムービングベルトが無い事と、レイノルズ数が小さい事から、
車体を路面へ設置させた状態では、車体底面に気流がほとんど流れない為、
車体底面の流れの様子は、路面の無い状態で観察した。











ステップフロア(サイドポッド底面)の気流は、センターディフューザー内部へ強力に吸引される。






















このページの最新更新日: 2007. 9.10
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