「ゼロから始めるミニ四駆☆」中級編

text & photo by tw (2020. 4.16木)

ここからはQ&A式で進めてゆきます。

Q「普通のコーナーでコースアウトします!」

A「フロントローラーの、スラスト角と素材で解決できます。」



ローラーには「スラスト角」というのがあります。下向きに角度を着けるやつです。
フロントローラーに下向きに角度がついていれば、コーナーで車体は下向きに食い込む訳です。
フロントローラーには、下向きの角度がついていないと、普通のコーナーでコースアウトしちゃいます...。

尚、FRPやカーボン等のプレートで補強していないと、フロント バンパーが捻じれて上向きになってスラストがアップになってコースアウトする事があります。
素組みのVSシャーシなんかはよくバンパーが捻じれて上向きます。

そして、今走らせている(コースアウトしてしまう)マシンは、フロントローラーがプラスチック製ではないですか?
でしたら、プラ製のローラーから、金属製のローラー物へ替えてください。(多くは「ベアリング」と呼ばれます。)
コースの壁と接するローラーは、摩擦的に、プラは滑り、金属は食い込みます。


Q「スラストをつけるには、どうすればいいの?」

A「以下の画像と写真を観てください。」

ビスやローラーの角度を調整するチップが販売されています。
「ローラー角度調整プレートセット」定価286円

1度、2度、3度のチップがあり、調整できます。
これを使って、下図の様にしてビスやローラーに角度をつけます。(概念図です。)
左図はローラー軸の全体を傾斜させる方法。
右図はローラー軸の角度は変えず、ローラーだけに角度をつける方法です。

写真にするとこちらです。赤いチップが割れない様に、大ワッシャーを噛ませてあります。

ローラー軸の全体を傾斜させる方法。


ローラー軸の角度は変えず、ローラーだけに角度をつける方法。

ただし、角度をつける赤いチップは、強度が弱いという問題があります。
ロックナットで、あまりに ぎゅーーっ と締めると、割れちゃいます。

そこで、金属製の角度調整チップも販売されていましたが、
「HG 角度調整チップセット」定価450円

厚みが大きいのが問題です。使い難いかもしれません。

私は、FRPプレートを切って、ダイヤモンドヤスリで斜めに削って、自作の角度調整プレートを使っています。

これは割れた経験はありません!

ジャパンカップジュニアサーキット(JCJC)のレーンチェンジャー(LC)で飛んでしまう場合、
右フロントのスラストを強め、左フロントのスラストを少し、足してあげてください。
これでだいぶスカッとLCを通過できる筈です!


HOME