1つ目のロッカーは、ダンパーとリンクし、セカンド ロッカーへも接続する。
2つ目のロッカーに縦置きのトーション バー スプリングを仕込でいて、重量物であるバネを車体前方へと移動できたが、
これで車体の慣性モーメントが軽減されていたかは謎で、もう1つづつのロッカーとロッドの分の質量は増すデメリットがある。
プッシュ ロッドからバネとダンパーへのレバー比を自由にできるという要素は便利そうなアイテム。
セカンド ロッカーを交換するだけで、バネレートを変更できたかもしれない。
ただしリンクの数が増すので、動きのリニア性には、やや欠ける。
ロッカーを観ると、几帳面に全てのリンクがほぼ90度に設計してあった。
このマシンは、F1で初めてジョン バーナードが研究したカーボン ギヤボックス ケーシングが採用されていた。
2005年末にBARがカーボン ギヤボックス ケーシングで成功しF1で表彰されていたかもしれないが、
実際はバーナードの方が 7年も前に モノにしていて、しかし各方面から無視されている理由は何なのだろう??
1998年のアロウズはトラブルが頻発していたが、ケーシングの問題ではなく、トランスミッションの不具合が本当の問題であった様だ。
このクルマはコーナーの立ち上がり、トラクションが良かった記憶がある。
天才ジョン バーナード。私は個人的に、クルマの構造と材質に関して彼に敵う人はいなかったと思う。
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