このマシンの設計は、当時のTTE(トヨタモータースポーツ社)にてアンドレ・デ・コルタンツが担当した。
エンジンは3.6リッター・V8ツインターボ。タイヤは新規定により18インチ。
1999年のル・マン24時間レースにて、予選では1-2となった。
決勝レースでは、残り1時間の時にトップを走行していたBMW V12 LMRまで22秒差まで迫ったところでタイヤがバーストし、
その後追い上げるも2位表彰台となった。尚、片山右京選手がレース中のファステストラップを記録している。
筆者の自作ミニ風洞での可視実験映像。
この模型は昨年12月頃に作っていて、呑んで居た所為か大きく歪みまくっている。
(注:実際には、フロントサスのアッパーアームの上方までカウルが左右へ伸びているのがこのマシンの特徴だが、
この模型ではそのままだと、その後カウルが脱着できなくなる為に削ってあります。ご了承ください。)
(酔っていたとはいえ、よくこんなに歪んだものだ・・・。
テープで補正しようとしても直りませんでした。すみません…。)
1999年のマシンなのでまだゼロキールの概念が無く、フロント・ロワアームが車体底面の気流を阻害している。
フロント底面の気流を車体の左右へ引き抜いているのが判る。これによりフロント底面のダウンフォースが増大する。
そうして使われた気流は、その後で、車体側面のエアインテークからインタークーラーへと入る。
(*この写真では黒くてインテークが観えないが、白いカウルの手前部分にインテークがある。)
ノーズの左右上面を流れた空気は、その後ラジエーター・インテークへと入る。
(ラジエーター(黒色)とインタークーラー(銀色)は、筆者が風洞実験の為にピンバイスで穴を開けた。)
この田宮の模型ではその構造が無いが、実車ではラジエーターとインタークーラーを隔てる壁が在る筈だ。それを黄色の線で示す。
(何でこんなに歪んだかなーー(汗;) (*呑み過ぎ!)
原因はリヤウイングを接続するビームプレートとギヤボックスとの取り付け角が怪しいか?)