2012年 2月06日(月)、レッドブルの2012年用マシン、「RB8」が公開された。
写真は F1通信 等を参照。 以下、RB8の概観から筆者の私見を記す。
2012年の規定では、 図の赤色で囲ったエリア内に、 排気管の出口を位置させなければならない。 | |
フロントウイング上面は、外側へかけて迎角を寝かせる事で気流を外側へ向かわせる形状なので、
フラップを支持する金属製プレートも、気流進路へ合わせて斜め外側へ向かう様に備えられている。
サイドポッドの前半はスリムで、手前の縦のベーンとの空間を大きく取ってある。
このエリアは空力面の感度が高そうで、微妙な違いで大きな差がつきそうに見える。
レッドブルで特徴的なサイド・プロテクターは、より明確に気流を左右へ別ける形状となった模様。
これはドライバーの視認性は低下するが、空気抵抗の削減とリフトの発生を抑制できる。
リヤウイングはメイン・エレメントが厚みがあるが、これはウイング中央部が、
自身の“インタクションポッドのスリップストリーム内”に在る事から、
ウイング下面へ多めに気流を流し、速度を増させ、ウイング後部で気流が剥離しない様にする意図が考えられる。
今年もリヤ上段ウイングの後縁は、中央部がV字型で規定範囲を一杯に使っていないが、
これはV字に切り欠いているのではなく、3D形状としてフラップ中央部を窪まさせ、(=跳ね上げ角度の低化)
ウイング上面の気流を中央へ寄せているのかもしれない。その場合、翼端渦は軽減するだろう。
DRS(ドラッグ・リダクション・システム)の効果を最大に引き出す為に、リヤ・ウイングの設計は、
各車、メイン・ウイングとフラップの大きさ設定の最適化が非常に重要な要素となっている。
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