2013年 2月3日(日)、レッドブルの2013年用マシン、「RB9」が公開された。写真は F1通信 等を参照。
まだ限られた写真しか公開されていない為、細かいエリアは何も判らないが、とりあえず見て取れるポイントは、
・ノーズ先端は少し垂れ下がっている。
・エンジン・エア・インテークの下側に開いている“穴”が大きい。
・アップライトに空力パーツを重装備する事は当たり前になってしまった。
の3点だ。
RB9は全体的に昨年型の進化形で、
サイドポッド後半やエンジンカウルは、コアンダ・エキゾーストを活用しようというコンセプトが色濃い形状となっている。
サイドポッド側面の構造に関しては、ザウバーと同じアプローチの穏やかなアタック角度となっている。
これは偶然に同じタイミングとは考え難く、チームのエンジニア同士の交流、移籍などで、技術流出があったと思わざるをえない。
この為、サイドポッド上面前部には、昨年ロータスが投入したボルテックス・ジェネレーター(渦流発生装置)を装着している。
これは気流を意図的に乱し、気流に運動エネルギーを与えて、全体の気流剥離を防ぐ効果がある。
この劇的な低さのサイドポッド後部のデザインは、コアンダ効果を利用してエンジン排気を下方へ向けるリヤエンドとパッケージとなっており、
それと、現在、サイドポッドのエリアには最小半径75mmの規定がある事から、
「RB9」で真に“コークボトルライン”と云えるのは、事実上、フロア上面の高さ50mm未満のインテーク・流路だけとなっている様な状態だ。
リヤのビーム・ウィング(ロワ・ウイング)は、スワンネック形式で車体と接続されている。
リヤウイングの空力抵抗は、車体全体の約3割を占めるし、更に強大なダウンフォースをも発生する非常に負荷の強い構造物であるが、
それを1枚のビーム・ウィングでスワンネックで支えるのは力学的にかなり無理がありそうだが、実際のところマシンは無事走行している。
これは現代のカーボン技術の成せる技だろう。
リヤウイングの中央150mmのエリアには、ミニウイングを設け、エンジンカウル大砲排気の排出を吸い出し、内部流の抜けを助けている。
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