フォース インディア VJM06   text by tw (2014. 1.28火)

2014年 1月28日、フォース インディアの2014年用マシン「VJM07」が発表された。
マシンの写真は、F1通信 等を参照。 それでは以下、車体の概観から筆者の私見を記す。



実質上のノーズ先端高は高く、そこから新レギュ対応の為の中央部が前方下へ突き出している。無骨な形だ。

フロントサスの上下アームはハの字マウントが踏襲された。
これではフロントのロールセンターが高くなってしまうままだが、車体下方へ良質な気流を供給するには都合が良い設計で、空力重視だ。

サイドポッドのエアインテークは開口量が小さく、冷却性能に不安を抱くが、
実際オーバーヒートするか否かはリアエンドの写真を観てみないと判らない。
計算通りのエアインテーク開口量でもオーバーヒートに悩まされた場合は、大概リヤの抜けを良くしてやると解決する。

サイドポッド上面前端のボルテックスジェネレーターは、おそらく後流の剥離を防ぐ目的ではなく、
サイドポッド上面の気流を意図的に乱し、そこでリフトを発生させなくする為かと思われる。

コークボトルラインの下縁は直線的なラインで、流線型ではないのが少し気にかかる。



リヤビューミラーは位置を内寄りとして、サイドプロテクターのドラッグ(空気抵抗)を僅かだが軽減できている筈だ。
これはミラーの“スリップストリーム”内に、サイドプロテクターが左右へ別ける気流が入り込む事で起きる現象だ。

尚、サイドプロテクター上面は、後方へかけて落とし込んではいない。
これも今季からのリヤのロワウイング(ビームウイング)禁止の影響の筈で、
サイドプロテクター上面でリフトが発生するのを防止している。

インダクションポッドには、エンジンエアインテークの後部にもう一つエアインテークがある。
これはオイルクーラーへの冷却風供給かと思われる。

リヤウイングは無難に中央2本のステーで支持している。

(このページのここまでの最終更新日:2014. 1.28火 23:50

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