フロントの空力デザインとサスペンションのコンセプトは、
昨(2005)年の最速マシンとなっていたマクラーレンMP4-20の路線を選択し、
モノコック下面のキールを排除して、上下のサスアームはモノコックの高い位置に取り付け、
上下アームはタイヤ側へ向けて降りる角度がついている。

尚、前輪内側のディフレクターをモノコックへ取り付けるステーは、
ロワアームが切り裂く気流の間に隠れる位置に配置してある。

ノーズコーンの先端は広く、下面は大きくスラントして、フロントウイングからの気流を迎え込んでいる。
フロントウイングは、フラップの面積が広い。

サイドポッドの最大幅は、規定で許される範囲(車体中心線から左右へ700mm以内)よりも若干狭くされた。
よってサイドポッドの両端よりも、フェアリングフィンの方が僅かに外側まで広がっている。