しかしチームは不安な要素があり、2010年開幕時にチームに加入したジェームズ・キーが退職を発表しており、
テクニカル・ディレクター不在のまま2012年シーズンを迎える様子だ。
ザウバーは今年度もフェラーリのエンジンを搭載する。
C31の写真は、F1速報 等を参照。 以下、概観から筆者の私見を記す。
ノーズコーン外側は、多くの他チームの様に、幅広く上下に薄い。
側面には、昨年のメルセデスの様な水平ガーニーを装着しており、空力的に過敏にならない様にしてある。
フロント・ウイングのエリアは、ウイングとしての幅は狭めで、複数の翼端板で気流を外側へ向ける事を重視している。
サイドポッドのアンダーカットは今年も大きくダイナミックだ。
尚、サイドポッド側面下部には、とても小さなエア・インテークが開いている。
ここで一応、今季の排気管・末端についての規定の一部を以下綴っておく。(多分合っていると思う)
まず、排気管の最後の長さ 100mm のセクションは、完全に直線で、
その断面は、内部に仕切り等の無い完全な円形でなければならない。
そしてその最後のセクションは、縦方向の角度が10度から30度の間になくてはならない。
横方向には、車体中心線に対して、10度までの角度をつける事が許可される。
このリヤウイング・マウントは「スワンネック」と呼ばれ、ル・マン24時間レース等では一般的となのだが、
今回のC31の場合、スワンネックが1本で太過ぎる。細いネックを2本にすべきと思うのだが…。
尚、スワンネックをF1で最初に使用したのは、CFDのみで空力開発された、
2010年のヴァージンレーシング(現マルシャ・チーム)であったと思う。
彼等の場合は細めのネックを2本使用していた。
このページを綴っていたら結果的に内容がネガティブ面の指摘ばかりとなってしまったが、別に意図的な理由はない。
開幕までアップデートはあると思うし、C31は外から見える部分より中身が良いマシンとなっている事を期待したい。
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