ザウバー C32   text by tw  (2013. 2.02土)


2013年 2月2日、ザウバーは2013年用マシンC32を公開した。エンジンは今年度もフェラーリ製を搭載する。
この新車の概観は、F1-Gate.com 等を参照。以下、概観から筆者の私見を記す。


このマシンで特徴的なのはサイドポッド側面の前側のラインだ。
他車の様にサイドポッドのインテークから外側へ急には幅が広がらず、気流へのアタック角が穏やかなデザインとなっている。
これにより前輪が巻き起こす乱流を、サイドポッド側面の絞りで整流する効果はイマイチとなるかもしれないが、
サイドポッドと、サイドポッド前側両端の縦のベーンとの空間を大きくでき、空力デザインの自由度が向上する。

ノーズ上面の化粧カウルは側面のみに装着するデザインで登場した。
これによりノーズ上面の段差の部分で、気流は翼端渦の様に両側へこぼれると思われるが、この状態で良いのだろうか?

フロントサスの車体側プッシュロッド付け根は、モノコック上面よりもやや下にある。
この位置からして、ピッチコントローラーはステアリング・シャフトの上側を通ると推察できる。
この形式のメリットは、サスの内部ユニットの構造を簡単で軽量にできる事で、
デメリットはピッチコントローラーが上部にある分、重心が少し高くなってしまう事だ。

現段階でC32を見渡して、他には今のところ特に綴るポイントは見当たらない。
これは昨年と今季でテクニカルレギュレーションに大きな変更点が無い事が中核的な理由だ。

(このページの最新更新日:2013. 2.02土 Pm 9:45)

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