開幕戦の写真で確認できた、FW26のダブルロッカー式・リヤサスペンションの、大まかな図。
(下図ではセンターダンパーはロッカーから外した状態で示した。)
・トーションバー・スプリングは、ギアボックス内で斜めに設置。
・センターダンパー(=ピッチコントローラー)は、コイルスプリング付き。
・両輪のダンパーは非常に小さい。
・筆者が観た写真からはアンチロールバーが見当たらなかったので、
第2ロッカーの回転軸に組み込んで有る事が想像できる。
重心高は、左右のダンパーをギアボックス内に内包するタイプに比べて、
FW26のリヤサスはダンパーと2つ目のロッカーがギアボックス上に配置されている分、高い筈である。
このFW26のリヤサスの特徴は、バンプ時にダンパーはプル・ストロークで作動する事である。
現在のF1の一般的なサスのダンパーは、バンプ時に押し込まれる方向にストロークするが、
FW26のリヤサスは、プッシュロッドからダンパーまでのリンクで作動方向を変換し、
ダンパーはバンプ時に引っ張られる方向にストロークする。