2019年の改定されたレギュレーションは、F1通信のページを参照。
2019年 2月11日、ウイリアムズのニューマシン「FW42」が公開された。
マシンの写真は F1-Gate.com 等を参照。以下、車体の概観から筆者の私見を記す。
フロントサスペンションはハイマウントアッパーアームとはせずに、上下ウィッシュボーンの降りる角度が強い。
タイロッドは上下ウィシュボーンの中間にあり、これは空気抵抗になるが、操舵系統の剛性や設計自由度は有利となる。
ノーズ上面のピトー管は1本。
バージボードは規制された空間の中で工夫を盛り込んである。
どうやらメインのバージボードの前に、背の低いディフレクターが設置してある。
バージボードのエリアは新規定で高さが 150mm 低くされたので、
その範囲の制限上の理由で、モノコック両脇のカナードも低くされている。
サイドポッドは、前側が昨年からの同じ路線で、サイドポッド前部のリフトを軽減する手法。
昨年同様、上のフラップは間隙状にしてある。
そしてサイドポッド中間から後ろ側がレッドブル風にされた様に見受けられる。
アンダーカットは大きく深く、かなりエグい。ここはゲインが大きい筈なので、それを意欲的に攻め込んだ設計だ。
リヤサスペンションのプルロッドを、レッドブル風に前方へ伸ばして車体と接続しているのは昨年と同様。
各車ここの取り付け位置の違いで、内部のサスペンションユニットの構造が異なっている筈だ。
テスト走行の写真が上がってくれば、もっと詳細なマシン形状が判るだろう。
ドライバーは、ラリーでの大事故の後、数年ぶりにF1復帰を果たすロバート・クビサと、新人のジョージ・ラッセルのペアだ。