ウイリアムズ FW43B

text & by tw (2021. 3.06土)

3月05日、ウイリアムズの2021年用マシン「FW43B」が公開された。

新車FW43Bの写真は F1通信jp 等を参照。 以下、車体の概観から筆者の私見を記す。



全体的に昨年のマシンと同じに見える。間違い探しゲームをさせられている気分になってしまうが、
もしかするとこのマシンで開発されたエリアは、新しいメルセデスのパワーユニットに対応するリヤエンドと、
今季の規定で狭くされたアンダーパネルの空力対策がほとんどを占めるのかもしれない。

今年もノーズ先端はコブのある、左右の高いタイプ。

昨年もそうだったが、Sダクトのノーズホールからの気流排出を守るL字のガイドベーンが、他チームとは異なり逆方向に着いている。
これではガイドベーンを装着する意味が怪しくなると思うのだが...。

フロントサスペンションも昨年と同じかもしれないが、
上から見てアッパーアームの前側アームに後退角がつく(ホイールベースが短い)事が目につく。
車輌運動力学上、中高速コーナーではホイールベースが長い方が限界速度は高くなる筈なのだが。

ただし、前から見て、左右のアッパーアームの角度が僅かだがV字方向の角度となっているのは良い要素かもしれない。

タイロッドが上下アームの中間にあるのは空気抵抗になるが、ロワアームと同じ高さにできないものだろうか?



頭部保護デバイスのヘイローの車体後ろ側取り付けエリアの、外側のモノコックは、廃熱口となっているのが特徴的。

エンジンカウル全体が異様に大きいのは何故なのだろう? これではリヤウイング効率に悪影響を及ぼすと考えられる。
サイドポッドも、上面の気流をコークボトルへと導く設計で昨年と同様。
排気管はメインが上側で、ウエイストゲートバルブの排気管が下側に横2列。

車体は今年もあまり期待できないというのが正直なところだ。
ウイリアムズに希望があるとしたら、メルセデスの新しいPUの性能が他PU勢と比べてアドバンテージとなっている可能性だろう。

ドライバーは引き続きジョージ・ラッセルとニコラス・ラティフィのペアだ。

(このページの最新更新日:2021/ 3/06土)
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