メルセデス MGP W04  text & illustration by tw (2013. 2.06水)

2012年 2月05日(火)、メルセデスのニューマシン、「MGP W04」が公開された。
「MGP W04」の写真は、F1通信 等を参照。 以下、概観から筆者の私見を記す。



昨年はダブルDRSに凝ってみたりとマシン開発に迷走した感があったが、それを反省したのか今季は正攻法なマシン造りに見受けられる。
細かい部分を観ていっても、現時点ではこれと云ったミステリアスな物や造りは見当たらない。

ノーズコーン自体は昨年型と同じ様な形状の様だが、今季から許可された化粧カウルを装着してスムーズな流れとしている。

ミラーの付け根辺りには、片側3枚づつの気流進路制御プレートが装備してある。これは上から見て、規定の幅を一杯まで使った形状だ。
このプレートは翼断面はリフトを生む形状だが、前傾のアタック角度をつける事でリフトの発生を防止した上で、
プレートの上面を速い気流(=乱流を整流できる)、下面を遅い気流としている。

空力プレートを装着できるのは下図で示す黄色いエリア未満。


サイドポッド上面の前端は、他車より厚みが薄めで空気抵抗が少なそうだ。

このマシンで特徴的な部分は、サイドポッド両端に“コブ”がある事で、これは2つの効果が期待できる。
一つは前輪が巻き起こす乱流を、このコブで気流を絞り整流する効果、
もう一つはサイドポッド上面の高圧流が外側へこぼれるのを軽減できる事だ。

では何故他チームが同様の空力デザインとしないかと云うと、
それは恐らく対比効果の割りに得られるゲインが少ないのではないだろうかと考えられる。
それは、このサイドポッドのエリアには、角のRは半径75mm以上となっていなければならないという規定がある事からだ。
この規定はデザイン上、大きな制約を生む。

(このページの最新更新日:2013. 2.06水
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