「2005年マシンの概観予想」illustration & text by tw (2004.11. 5 〜 11. 9)

これを書いている時点では来季(2005年)のレギュレーションの詳細を筆者は知らないが、
マシンの概観がだいぶ変わると思われるので予想図を描いてみた。




2004年
(フロント中央500mmは許される)
2005年
(フロント中央500mmが許される場合)
2005年
(フロント中央500mmが禁止された場合)

上図の黄緑の枠の中ボディワークが許される範囲

(前輪車軸の前方 350mm から 900mmの区間で適用される規定。)



現時点で判っているボディワークの変更点と、その変更内容の筆者の予想。

・フロント部分の高さの引き上げフロント区間の上下全体を 50mm 高く?
・リアウイングを前方に移動翼端板部分は同じままでウイングだけ前方へ 50mm 移動?
・後輪周辺のボディワークの制限ボディワーク禁止区域の拡大による、小型の追加ウイングやフェアリングフィンや後輪周りのフェンスの制限?
・ディフューザーの最大高の引き下げ具体的な規制方法はまだ不明


●マシン性能の面ではディフューザーの制限が最も影響を及ぼすと思われ、
 概観の面ではフロントウイングの高さが最も影響を及ぼすと思う。

 今回は時間の関係で横から観た図は描けなかったが、
 高いフロントウイングは、車体を前方から観た時よりも、横側から観た方が格好が悪く見えると思う。

●空力デザイン的には、
 フロントウイングが跳ね上げる気流は従来よりも上流まで影響を及ぼす筈なので、
 サイドポッドの高さを増したり、サイドディフレクターの形状が異なった物になるかもしれない。

●サイドプロテクターの厚さは、従来の 75mm から、100mm へ増される模様で、
 ミラーの装着位置は左右へ離れされると思われる。

●モノコックは、最低断面積が拡大される可能性が有り、
 その場合は、視認性の為にドライバーのヘルメットが若干高く位置する事になると思われる。
 ただ、そうなると相対的にヘルメットに対してサイドプロテクターが低くなるが、
 サイドプロテクターを高くする新規定は用意されているのだろうか?


●その他、タイヤは予選から決勝まで1セットで走らなければならないので、
 マシンのセットアップは、タイヤの無駄なスライドを抑える為に、
 ダウンフォースは若干大目につけられる傾向となるかもしれないし、
 サスのバネレートを若干柔らかくして車体の地上高を僅かに高くするかもしれない。

●エンジンは1機で2グランプリを走りきらなければならないので、
 冷却面でエンジンをいたわる為に、車体の空力効率は若干は犠牲にされるかもしれない。
(このページの最新更新日:2004.11. 9
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