「コーナリング ローラーの位置と力学」(序章) by tw

テスト日: 2009年01月25日(日)
ジャパンカップ ジュニア サーキット 1セットで、マシンのセッティングを色々変更し計測。
使用したマシンは、MSシャーシで、トルクチューンモーター、黄緑とピンク色のギヤ、
前後ローラーの位置はそれぞれ3段階に変更でき、タイヤのトレッド(左右の装着位置)も変更できる。
尚、今回は1度も電池交換をしないで計測した。



まずは前後ローラー位置を最も前後へ伸ばしたセッティング。
フロントローラーの装着位置はやや高め。
タイヤの装着位置はナロー。

1周目 3.93秒
2周目 3.87秒
3周目 3.96秒
4周目 レーンチェンジャーでコースアウト
5周目 同コースアウト
6周目 同コースアウト

レーンチェンジャーで飛ぶ様になったので計測中断。電池とモーターが温まり車速が高くなってきた様だ。


とにかくレーンチェンジャーをクリア出来ない限りテストにならないので大幅にセッティング変更。
フロントローラーの装着位置を下側にして、且つ後方へ移動させ、フロントにウエイトを18グラム搭載。
タイヤ装着位置を外側にした。装着している前後ホイールの関係上、フロントの方がリヤよりもワイドだ。

1周目 4.10秒
2周目 4.07秒
3周目 4.08秒
4周目 4.14秒
5周目 4.06秒

何とかレーンチェンジャーはクリア出来つ様になったが、ウエイトを積んだ事でタイムが遅くなってしまった。


次、ローラーとウエイトは同じセッティングで、タイヤ装着位置をナローにした。

1周目 4.16秒
2周目 4.19秒
3周目 4.92秒

ますます遅くなってしまった。この辺りから電池が弱くなってきた事が考えられる。


タイムが遅いのがタイヤの位置のせいなのか電池のせいなのか確認したいので、タイヤ装着位置を前に戻す。

1周目 4.12秒
2周目 4.13秒
3周目 4.13秒

速くなった。このマシンではワイドトレッドの方が速い可能性が少し高まってきた。


タイヤのトレッドの影響を確認したく、同じセッティングのまま、またナローに戻して計測。

1周目 4.15秒
2周目 4.29秒
3周目 レーンチェンジャーでコースアウト
4周目 4.13秒
5周目 同コースアウト

タイムはほぼ変わらない。
レーンチェンジャーで不安定な現状では、タイヤの装着位置はあまり関係ないのか?


再びワイドトレッドに戻すが、レーンチェンジャーでのコースアウトが続く。

同じセッティングのまま、フロントの搭載ウエイトを18グラムから28グラムへ増やした。
しかしレーンチェンジャーでのコースアウトが続く。
同じセッティングのままウエイトを撤去してもレーンチェンジャーでのコースアウトが続く。

前後ローラー位置を前寄りへ変えてテスト。フロントローラーは下側に装着。

1周目 3.89秒
以後レーンチェンジャーでコースアウトが続く。


フロントローラーを後方へ移動させてみる。

1周目 レーンチェンジャーでコースアウト
2周目 3.87秒
3周目 レーンチェンジャーでコースアウト
4周目 3.94秒
5周目 3.92秒
6周目 3.95秒
7周目 レーンチェンジャーでコースアウト

かなりぎりぎりの線でレーンチェンジャーを通っている様だ。
ちゃんと力学の因果関係を検証するにはレーンチェンジャー対策を行ったマシンでないと駄目の様だ。


フロントをワイドトレッドのまま、リヤをナロートレッドにしてみる。

1周目 3.99秒
以後レーンチェンジャーでコースアウトが続く。


リヤタイヤもワイドにしてみる。

1周目 3.89秒
4周目 3.91秒
以後レーンチェンジャーでコースアウトが続く。



いくら試行錯誤してもレーンチェンジャーでコースアウトが続くので今回のテストはここまで。
今後レーンチェンジャー対策のマシンを作製してからでないと計測テストは無意味な感じだ。

余談。1990年のジャパンカップで優勝目前まで行った自分の昔のマシンとほぼ同一のセッティングのタイプ3シャーシの計測を行った。
電池はフル充電、シャーシは最近購入した新品、ギヤだけ18年前の物。今回はあらたにグリスアップ。
スイッチを入れるが、駄目だ、音があまりにも弱弱しい。タイムは 5.94。
ギヤがもう完全に劣化している様だ。今では 4:1(コンペティションギヤ)が入手できない様なので今回は一旦諦める。

(このページの最終更新日: 2009. 1.27)

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