今回はジャパンカップ ジュニア サーキットを左図の通りオーバルコースに組んで外周で計測。 2つのコーナーの外側には5kgの鉄アレイを置いてコースを固定した。
今回も使用したマシンはMSシャーシで、トルクチューンモーター、黄緑とピンク色のギヤ、 |
まずは前後ローラー位置について、 ホイールベースならぬローラーベースと呼ぶ事にする。
ローラーベースを最も短く、タイヤはナロートレッドにして計測。 タイムは 0.94秒〜0.95秒 の間を推移している。 | ||
次、ローラーベースを最も長くして計測。 タイムは 0.93秒〜0.94秒 の間を推移している。 0.01秒速くなったが、電池が温まり放電特性が良くなったせいかもしれない。 | ||
前の状態、ローラーベースを最も短くしたセッティングに戻す。 タイムは 0.92秒〜0.93秒 の間を推移している。
最初の同じセットよりも0.02秒速くなっているので、 | ||
またローラーベースを最も長くした状態に戻す。 タイムは 0.92秒〜0.93秒 の間を推移している。 0.92秒を記録する回数が増えてきた。 速いタイムの記録回数からして、どうもローラーベースは長くした方が速い様子だ。 | ||
同じロングローラーベースのまま、タイヤをワイドトレッドへ。 タイムは 0.93秒〜0.94秒 を推移している。少し遅くなった。
すぐにナロートレッドに戻したら、0.92秒を立て続けに記録した。 | ||
そしてナロートレッドのままフロントローラーを上側に付け変えてみたら、 ここでちょうど電池が弱くなってしまった。 新品電池に交換して計測。フロントローラーは上側。 新品電池の効果は高く、0.86秒〜0.87秒を推移した。 フロントローラーを下側へ戻す。0.87秒〜0.91秒を推移。新品電池の効果が切れた様だ。
フロントローラーを上側へ戻す。0.88秒〜0.91秒を推移。遅いタイムを記録する回数が増えた。 |
普通のミニ四駆には元々前進する力しか無い。コーナリングするには、コースのフェンスに誘導されてコーナリングする。
今回、長いローラーベースの方が速いタイムを記録した仕組みを推測すれば、テコの原理が考えられる。
コースのフェンスにフロントローラーが接触した際に、
フロントローラーと前輪との長さが長い方が、軽い力で車体の向きを変えられる。
ナロートレッドも同じ仕組みで、トレッドが狭い方がフロントローラーとタイヤの距離を離す事が出来る。
ただナロートレッドは内輪差を小さく出来て、デフの無い両輪の摩擦を軽減できる効果も高いだろう。