フェンスカー3輪車 tw初 試作機 1号 発案・製作 by tw (2011. 6月下旬)
text & Web掲載日: 2011. 7.11月



結構昔から、田宮の公式レース規則に捕らわれる事無く、ほぼ「なんでもあり」で競うフェンスカー、またはフリースタイルと呼ばれるミニ・レーシングマシンがある。
その世界は平均時速60kmとか70km/hとかは当たり前で、上級者となると直線コースで時速100kmを記録すると云う。

筆者も前々から一度は作ってみたかったのだが、今回ふと気が向いたので、とりあえず試作機を1台製作した。
土台と云うか「元型」は、田宮のミニ四駆のスーパー1シャーシを使用した。

何故ゼロから作るのではなく、田宮のミニ四駆シャーシを元型に用いたかと云うと、
電池のスイッチ機構や、ターミナル(金具)、モーター取り付け部品を自作するのが面倒だからだ。




フロントをこうするにあたって、


取替え可能なアダプタ式とした。
何しろ自分にとって3輪車は今回が初なものだから、適切なホイールベース(?)の見当もつかないし、
後で大型のローラーへ取り替えるかもしれないので、このパーツをFRPプレートで自作した。


ギアは適当に買ってきた、ピンク色のピニオン黄色のスパーをダイレクト駆動。

モーターは最寄のお店にあった、童友社の「駆王」なる物。
これはニッケル水素電池で回してみると、えらい高回転で熱っついモーターで、
自宅のt'sサーキットで走らせてみると、まずコーナーで(田宮の赤色の)小径ホイールがドライブ・シャフトから抜けた。
ので、左写真の様に、ラジ四駆用の白色ホイールへ交換した。

この白い小径ホイールは、軸穴をピンバイスで外側まで貫通させて、長めの六角シャフトで装着。
ホイールの外側と内側を逆向きに装着してある事がポイント。
これによりホイールのスポーク(=重量物)を内側へ位置させる事が出来る。

で次は、ホイールからタイヤが外れたので、(これは初体験;)
ウェーブ社の「x3S ハイスピード」という瞬間接着剤で接着した。
そして走っているだけでゴムタイヤが磨耗した;(これも初体験;)





コーナーでフロントローラーに非常に強い負荷がかかるので、
斜めにFRPプレートを使って補強。


モーターとカバーを外すと肉抜き軽量化が判る。
車体下の空気を多量に引き抜けそうなので、
風洞で空力開発をすると結構なダウンフォースを発生できるかもしれない。




横から見た、フロントローラーのダウンスラスト角と縦軸ビスの角度がポイント。



この縦の緑線の様にすると、
上段ローラーが前へ出てしまうので、


ビスを垂直にして、
ローラー自体だけがダウンスラストがつく様にした。




前後共に、強い負荷がかかる下段ローラーの設定が重要ポイント。
フロントには、ボール・ベアリング内蔵で
表面は金属製のローラーとして、強度と滑り易さを両立。


リアは最初に最初、下段ローラーを1枚で走行させたら、
そのローラーのベアリングが「ゴリゴリ」言って、まともに回転しなくなった為、
2枚合わせにした事実上の上下2段ベアリング内蔵ローラーとして、
ベアリングの強度不足を解消した。この2枚を接着すれば田宮公式で1枚として通るか?




(このページの最新更新日: 2011. 7.11月

  Home   ミニ四駆・フェンスカーの部屋