腹ブレーキ・下半球フェンス落とし・低い電池用の金具


発案・製作・撮影・illustration・text by tw (Web掲載日:2011. 5.30月)


左図は大昔に思い着いたアイディアだが、
今回、実戦用を製作したので、あらためてこのページにて掲載する。

コースアウト抑制の為に、山の頂点のRの区間で、
車体底面と路面が接触する様にして、摩擦で減速させる「腹ブレーキ」。









そして、電池の低さと腹ブレーキを両立させたい為に、今回は以下の様にした。

FRPプレートを切って削って、




接着。

地上高は、寝かせた1円玉がギリギリ通るので 1.2ミリはあるかと。





レーンチェンジャーの脱出時に車体が浮いて、レーン内へ着地する際に「引っかかる」件の対策で、
ボールキャップの上半分を切り取って、ローラーの下側に着用。これでストンとコース内へ入ってくれる事を期待します…。

尚、ボールキャップの上半分の切り取り具合(角度)で、
ローラーのビスの角度変更アダプタにもなります





リヤのボディ・キャッチは、懐かしのゴム製Oリング。
もう売っていない様なので、たぶん貴重品。
もっと買っとけば良かった。(22年も昔の話か…)





フロントの左側は、マス(質量)ダンパーが意図的に無いんじゃあなくて、手持ちが無い為。レース当日お店で買う予定だった。(結局雨天)




スパーギアクラウンギアがシャーシと接触する箇所と、
ホイールがベアリングの回転部ではない箇所に接触する部分は
カッターで斜めにカットして接触面を軽減。


プロペラシャフトのギアは、斜めにカットしちゃうと
ギアがシャーシの軸受け部分に当たってしまうので、
ギアの歯をカッターで垂直にカットして、ギアの根元を丸い形状に。
そして小径ワッシャーを挟んでおく。


だがしかし、このマシンで田宮公式レースの車検は通らんと思われる問題点がターミナル(金具)。

電池を低くさせた為に、金具を傾けるしか手段を思いつかなかった。

田宮のサイトには、
ミニ四駆公認競技会規則(2010年12月27日版)
6-5.「電池受金具はキット付属品、またはグレードアップパーツを説明書通りに使用すること。ハンダづけや金具の二枚重ね等の改造は認められません。」

とあるが、写真左側の金具は直角に曲げ加工した部分があるので違反とされて仕方ないとしても、写真右側の金具は傾けて着用したが、これも違反とされるのだろうか?

おそらく車検員は、公式規則の「説明書通りに使用すること。」の条項に違反すると言うのだろうが、その説明書はイラストが掲載されているだけなので具体的な議論にはならない。

今回の筆者のマシン程でなくとも、少しだけ電池を低く搭載する改造車でほんの少しだけ金具が傾けられていたとしたら、何度までがOKで何度からが違反となるのだろうか?

まぁ日本は自動車のGTレースでもおかしなレギュレーションがまかり通っている様な現状だから、模型屋さんにそこまで求めるのも酷(?)なのかもしれないが。


もし、「スイッチをONにすると、機械的に連動して、電池が下降して金具も斜めになる仕組み」のマシンを公式参戦させたら、その手法も田宮から禁止される…のであろう。



実際、今回筆者が製作したマシンは、
スイッチをONにすると前側の金具が下がる様になっている。

黄色の矢印で示した黒いパーツがその仕組みで、
スイッチの作動で金具がスライドすると、
テーパー状の黒いパーツで下方へ傾く仕組みだ。

これはキットのランナーから切り出して接着した。



尚このマシンは、スイッチは上側から操作する。
その為にボディ・カウルに穴を開けてある。







(このページの最新更新日: 2011. 5.30月

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