VSシャーシの作り方、序盤 by tw 製作・撮影・text・Web掲載 by tw (2011. 9.04日)

筆者のミニ四駆の作り方を紹介する。

1. まず、参戦するレースのコースレイアウトを把握する。

2. そのコース攻略用マシンのコンセプトを考える。

3. 2の結果から、シャーシの種類とモーターの種類とギヤ比とタイヤ径を決める。

4. 3で車体の地上高が決まるので、マシン製作開始。


今回は「大径」と呼ばれる直径31mmのタイヤを前後に使う事にした。

「超大径」と呼ばれる最高速の高いタイヤの選択肢もあるのだが、既存の田宮のミニ四駆はギヤ比の選択肢が限られている。

筆者が参戦する地元レースの規定では、
当日に店で販売されるアルカリ電池しか使えない。

筆者の過去の経験上、アルカリでの超大径車は、走りを観ていてコーナー後の加速度の様子からトルク不足を感じる気がするのだ。
よって今回は試しに、タイヤ径を規定最大まで使わず、それよりやや小さいタイヤでトルクを増す方向でトライする事にした。


筆者の場合、田宮のVSシャーシでは毎回この様な基礎地から始まる。

まずニッパーとカッターで大胆に電池収納部の底面を切り取る。
そして田宮規定では最低地上高は1mm以上なので、その規定ぎりぎりを狙った高さでFRPプレートをネジ留め、接着し、ビスの頭をフラットに削る。
これにより車体の重心高を低める。ミニ四駆で最も重いパーツはバッテリーだ。

シャーシ側面は軽量化の為に蜂の巣状に穴開けしてあるが、
後でFRPプレートを張る前提なので剛性上問題は無い。



左写真のバッテリー・ホルダーの「影」を観れば、
電池搭載位置の低下度が判る。

低めた電池にモーターへの金具を接触させる為に、
金具を斜めに装着。

写真右の金具の上部を押さえ込む膨らみは、
キットのランナーから切り出して接着した。





リヤギヤボックスは、コースアウト時に外れる事があるのでネジ留め。
上の金具の改造は、たぶん田宮公式大会では通らないと思う。


左写真、プロペラシャフトのギヤを削り、
シャーシの軸受け部との接触面を低減させて摩擦を軽減し、
更に周囲のギヤと接触しない様にした。




フロントの
ベアリングはめ込み部の
周囲を薄く削った理由は、
このFRPプレートを用いた
井桁にする為。


 と、ここまでが、筆者がVSシャーシを使用する際に毎回行う同じ様な作業。ここから先は、攻略するコースレイアウトに拠って異なる。

(このページの最新更新日: 2011. 9.04日


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