F1サスペンション機構について(6)

text by tw (2021/11/23火)

F1は 2009年から新しい車輌レギュレーションを導入したが、この年からレッドブルがリヤサスをプルロッドとし、その後、全チームのリヤサスがプルロッドとなった。(*2021年 現在)
従来のプッシュロッドの車輌では、ギヤボックス ケーシングの上側に色々なサスの内部ユニットを載せていたが、
レッドブルはプルロッドへ変更する事で、リヤエンド全体を抜本的に低めるデザインを可能にした。
これで各リンクの構造は非常に面倒になる筈だが、重心高は確実に下がる。

当然メリット・デメリットもあり、プッシュロッドは整備性が良く、グランプリのセッション中のセッティング変更が可能かもしれないが、プルロッドではそれが難しそうだ。
(アンチロールバーが故障したが交換する時間がなくてセッションを諦めたというエピソードも起きていた様な筆者の記憶も...?)

また話の違う弊害もあり、リヤのプルロッド化によって、一般のレーシング ファンは、マシンを外から観ても、リヤサス内部ユニットがどういう構造となっているのか全く判らなくなってしまった!
少なくともピッチ コントローラーとアンチ ロールバーはギヤボックス ケーシングを横方向へ貫通している筈だが、その他の構造は一体??という状態が年々も続いたと思う。

それと2014年からのパワーユニットのレギュ導入で、タービンとMGU-Hとコンプレッサーが1軸で構成され、
要はリヤエンドでエンジンの排気管が中央の1本となったので、排気管をギヤボックスの上側へ通せざるをえなくなった。
これでリヤはプルロッドしか選択肢がなくなった。サスのユニットは高温に晒さないからだ。

(多分後日続く。)

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