2019年の改定されたレギュレーションは、F1通信のページを参照。
2019年 2月15日、フェラーリは2019年用マシン「SF90」を発表した。
この新車の概観は、F1-Gete.com 等を参照。以下、車体の概観から筆者の私見を記す。
他チームと違い、フロントウイングの翼端板は僅かに外側へカーブしている。
今季の規定では、フロントウイングは5エレメントまでとなっている様だ。
フロントウイングのフラップは、車体中央寄りで気流を跳ね上げる角度が強く、そしてフラップ両端は高さが低い。
これによってウイング上面の気流は外側へ向かい、前輪に気流が直撃しない様にしている。
この考え方は、左右へ後退する今のフロントウイングの規定と相性が良いだろう。
ウイングステーはマクラーレンの様に縦にスリットが入り、より多くの気流をノーズ下部へ向かい入れている。
その気流は、ノーズとモノコック下のディフレクターで管理され、車体底面やサイドポッドの側面へ導かれる。
そして今年もノーズ自体が、上下に薄い。
基本的に、ノーズ下の気流量が多い程に車体下面の空力性能に寄与すると考えて良いので、こういったデザインとされている。
フロントサスペンションは、メルセデスの様なハイマウントウィッシュボーンとはしてこなかった。
プッシュロッドの車体側取り付け位置は低めで、ロッカーの上側にピッチコントローラーをレイアウトしてある事が推測できる。
ブレーキダクトは大きめ。
リヤビューミラーは内部に気流を通すアイディアが引き続き採用されている様だが、
形状にしても詳細は不明だが、ミラーの後流に良い事があるのだろう。
サイドポッドは一応キープコンセプトと考えられるのだが、
全体的にボリュームが大きく、レッドブルやメルセデスと比較すると内部流で苦戦している様に思える。
これはパワーユニットのサイズも関係しているだろう。
インダクションポッドのメインのエアインテークは非常に小さくされた。
その下の開口部からハイブリッドシステムの冷却空気を取り入れている様だが、
このエリアは、前にヘイローがあったり、ヘルメットがあったりと気流が乱れがちな筈で、
インテークの気流充填効率はあまりよろしくないと思われるのだが...。
上下2枚のTウイングは、端にRをつけて成形されており、翼端渦の発生を抑制してある。
リヤウイングのステーは今年も2本で、その中を通る排気管は3連縦置きタイプ。
リヤウイングはメインエレメントが前後に長く、フラップが短めとなっている。
これはDRSの作動時の空力に影響する部分で、レッドブルとは真逆の考え方だ。
テールライト上面後端は、ちゃんとカットスポイラーにされてある。
ここで、テールライト後部のウエイクと、上面を流れてきた空気を切り離す事で、空気抵抗を軽減させてある。
「SF90」の外見は全体的に、ちょっと保守的な印象を受ける。
しかしマシンの速さは空力性能だけで決まる訳でもないし、シャーシの中身やパワーユニットの出来は走り出すまでのお楽しみだ。
ドライバーはセバスチャン・ベッテルと、新加入のシャルル・ルクレールのペア。