マクラーレンMP4-20「ゼロキール」
text & illustration by tw
(2005/ 8/27)
● MP4-20では、フロントサスはかなり空力面を優先したコンセプトとなっている。
具体的には、フットボックス下部の 空気の流れの邪魔となる物 を一掃する目的で、
ロワアームを高い位置にマウントする事でノーズ下のキールを消滅させ、
そして、上下ウィッシュボーンは車体側からタイヤ側へ向けて 下がる角度 としている。
このフロント部のデザインを達成した事で、他車と比べ空力効率面ではかなり有利な筈だが、
このジオメトリーはサスペンションとしての機能は非常に不利となっていると思われるので、
サスのストローク量を最小限にし、代わりにタイヤ側で可能な限りサスの役割を担おう、
という車体コンセプトとなっている可能性が考えられる。
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