筆者発案、スーパーにこにこぷん可変FPシステム公開!

作製 & text & photo by tw / Web公開日:2018. 6.14木

今(2018)年のシャパンカップは、ロッキングストレートで如何に減速させずに抜けられるかが勝負となりそうだ。
事前のフォースラボテストでは、タミヤさんの既製品スライドダンパーで臨んだが、30秒台半ばの速度以上となると、ロッキングストレートでノーズアップしてコースアウトしてしまう状況となっていた。

そこで今回、筆者がその対策に発案した「スーパーにこにこぷん可変FPシステム」のフォースラボテストを完了したので、システムの詳細を公開する!
まずこの設計のポイントは、フロントバンパーがアンヘラルドウイングの様に、外側へ向けて下げている事だ。




(前輪のダミータイヤはテスト走行途中まで装着していたが、ドラゴンバックのコースアウトでがりがり削れ、幅8mmを切ったので撤去状態。)




アームを取り外した状態。ピボットの軸を傾斜させる事で、ストローク時にスラスト角を強める構造だ!
この傾斜でスラストを増すアイディア自体は、確か1991年頃にタミヤさんが「可変ダウンスラストローラー」というGUPで発売しているので、新規のアイディアではない。筆者による最新バージョンのアイテムという趣旨だ。




ストロークするとスラストが増す。




フルストローク時の前輪とのクリアランス。




パーツを外した状態。このそれぞれの斜め角度が、このシステムの肝!!
ピボットの軸はダブルロックナットで締め付けないと脂肪するので注意。




アームの下面。




アンダープレート底面。














このシステムの良い面は、ロッキングストレートを高速でもコースアウトせずに抜けられる事。(それは良い事だ!)

デメリットは、
・普通のピボットに比べ質量が増すので、その分、色々不利になる。
・メンテナンス性が悪い。手間がかかる。
・ロッキング直後のデジタルコーナーで右ローラーのスラストが壁を食い過ぎて抜けがやや遅い。
・そもそもこの構造を造るのが面倒過ぎる。

と云ったところだが、まあ、今回フォースラボテストで色々と面白い体験をしました。
結果、高速でドラゴンバックは入るがロッキングで脂肪する!と云う方へこのシステムをおススメします。
いやー、変態マシンを造ってしまった。

(このページの最新更新日: 2018. 6.14木)
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