ミニ四駆 VZシャーシ駆動検証と改造(1)

改造 & text & 映像 by tw
Web掲載日: 2020. 3.29日〜4.02木

(テストコース全長を測り間違えていましたので、このページの数値を修正、訂正加筆しました(汗;))

タミヤさんから新型シャーシ「VZ」が発売されたので、色々とテストする。
筆者はヨドバシ.comで2台予約してあったが、チャイナ ウイルスの影響でか発売延期となっており、20日程遅れて届いた。

VZシャーシを素組み。


事前情報通り、モーターがだいぶグラグラする。
だがノーマルモーターがマブチ製なのが嬉しい。
グリス塗布部分は、プラローラー軸と、ドライブシャフト軸受けと、ギヤとシャーシが当たる所。ギヤの歯には塗っていない。
全てFグリスを使用。
今回唯一ノーマルではない部分がターミナルで、一貫性が欲しいのでゴールドにした。

部屋に検証用のJCJCミニオーバル。外周のみ走行、1周 6.35メートル。


バッテリーは眠っていたネオチャンプで、前日1.2アンペア充電。
走行直前に測ると、1.39V。



1秒50、
1秒53、
1秒53。

バッテリーは走行後、1.38V。

それでは、モーターをシャーシにがっちり固定する改造をして…、
バッテリーは同じ物で、走行前にまた測ってみると、1.39Vへ戻っていた。



1秒49、
1秒51、
1秒52。

ぇっ、0.01秒しか速くならないの??(汗;)と、一瞬焦ったが、

ノーマルではモーターの出力が弱いので、駆動が顕著に表れないのかもしれないと気付く。
この改造シャーシで、試しに、並みのHD3で走らせてみると、0秒99だった。
次回はハイパーダッシュ3搭載の素組VZと、改造VZを試そうかと思う。
VZ、結構速くできるかもしれない。

では、今回の筆者改造のVZシャーシ駆動抵抗はこんな感じです。音をお聴きください。


ちなみにミニ四駆はコーナーでフロントが強制的に内側へスライドさせられる為、左前輪が抜けかかりになっていた。


VZシャーシの質量。

電池無し

電池在り

今回はもう一台のVZシャーシを素組、並みのハイパーダッシュ3モーターで計測。
タイヤはホイールと両面テープでくっ着けた。ネオチャンプは当日1.5A充電、走行前1.42V。



0.97秒
0.95秒
0.95秒
0.95秒

走行後、1.39V。
そして、モーターぐらつきの固定改造、今回はやや軟らかめに。
走行直前、1.39V。



0.96秒
0.96秒
0.97秒
0.95秒 (←モーターが慣れてきた?)

駆動がノーマル、1.42Vで0.95秒、駆動改造してこれなら改造で速くなっている、と思える。
ちなみにモーターのヒートカバーを取り外して走らせてみると、



0.96秒
0.96秒
0.97秒
0.96秒

無い方が良さげ。これは剛性関係なく、ただの重量物かもしれん。


では・・・、算数の思考に酷く重い障害を持つ筆者なりに計算してみる。
今回のテストコースの全長を、紐のメジャーと印のテープで測ると、約 6.35メートル。

公認競技会のコースが全長150メートル〜200メートルとして、では計算精度を高く出す為に長い方の200mとし、
200m(公式コース) ÷ 6.35m(筆者コース) = 31.496...、

31をかければ良いとして、
6.35(筆者コース) x 31 = 196.8メートル。(←程良い長さになった。)

6.35mのコースで0.01秒速くなるので、0.01秒 x 31 = 0秒31
196.8mの公式コースで、レイアウトがフラットなら、0.31秒、短縮になる。

実際の公式コースは山あり谷ありバンクありで、
ブレーキで止めていたり、空中飛んでいたりするので、0.1〜0.2秒くらいの短縮にしかならないのかも知れないが、
ざっくり云うと、立体メインのコースなら駆動に苦労するよりパワーソースで調整した方が楽なのかもしれないし、
フラットコースなら、駆動はやる価値があると思う。

駆動音。



そしてフロントの駆動を改良。筆者がVSの時からずっと行っている改造である。


(ふふふ、観えないじゃろう…。)

まずはフロントをノーマルの状態で計測。(リヤモーターのぐらつき防止は前回のまま。ヒートカバー無し。)
寝ていたネオチャンプを当日1.2A充電、1.42V、タイム計測。

映像…が撮れていない...。_| ̄|〇||| 変なとこボタン触った模様、、。(91年カナダ最終ラップのマンセルか;)
しかしメモには記録を取ってある。

0.95秒、
0.95秒、
0.96秒。

次、フロントの駆動を改良。(1.39V)



0.93秒、
0.93秒、
コースアウト!

速っ! 6.35メートルで0.02〜0.03秒も速くなった。
前回の様に 31 をかけて 196.8m として公式コースに換算すれば、(フラットなら) 0.62秒〜 0.93秒も速くなる。

モーターのぐらつき固定よりも、フロントの改良の方が寄与率が大きい。
リヤのクラウンも改良すれば更に速くなる筈だが、
これをやるとギヤ交換に時間がかかるので、公認競技会ではリヤのクラウンはノーマルで良いのかもしれない。
リヤのクラウンはシビアな作業が必要なので、フラットの上級者向けかもしれない。

(このページのここまでの最終更新日:2020. 4.02木)
[VZシャーシ駆動編、次のステップへ続く]

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