ボンネット リバース排熱

Idea & illustration & text by tw / Web公開日:2015. 9.14月

空気は圧力の高い所から低い所へ流れるが、
乗用車では、フロントラジエーターの排熱をフロントウインドウ上面へ排出する構造を見かける。
フロントウインドウは流れの圧力が高くなる区間の為、その構造では流れ難く、
実際のところインテークに正圧をかけて押し出しているのではないだろうか?

左のスケッチは、筆者に依る車輌のデザインと圧力分布の推察イメージだ。
圧力分布の空間は、青が低圧、赤が高圧、
気流進路線は、赤が高速、緑が中速、青が低速を示す。

筆者は2012年のマクラーレンのサイドポッドをヒントに、今回の構造を発案した。
フロントラジエーターの排熱を、上部で一旦後方へ向け、ボンネットの低圧域へ排熱するのだ。
この方が、従来のフロントウインドウ排熱よりも、もしかすると排熱の抜けが良く、
少ない空気抵抗で排熱できるかもしれない。



この構造は、安全面でも有利な可能性がある。
歩行者を跳ねてしまった場合、衝突の角度やその身長によっては、
頭部がボンネットに衝突するケースも考えられるが、
今回のデザインではボンネットに空洞があり、
そこがへこむ事で衝撃を緩和できるかもしれない。


(このページの最新更新日: 2015. 9.14月)
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