発案日:忘却、10代の頃。(1990年代 初頭?)
Web公開日:2007年 3月20日(火曜)
スマホ用にHTML編集:2024年 5月24日(金曜)
上図の原案は筆者がかなり昔の少年時代に発案したもの。
記したスケッチが部屋から発掘できずにいるので、今回新たにデザインし直して掲載した。
この実験装置は、風力発電の様な風車を備え、その外周にはリング状の翼端板ならぬ翼端リングを装着してある。
そして風車の回転軸は、ギアとシャフトを介して、後輪へ駆動力を伝える様になっている。
この駆動系には、スクリュー式のギアを2箇所使用しており、
これにより大きな減速比を生み出し、巨大なトルクを発生する様になっている。
(注) この実験装置は、永久機関では無い。
ヨットの様に、向かい風を受けた時にだけ前進できるかもしれないという装置である。
つまり前進に用いるエネルギー源は、地球の大気の動きのエネルギーである。
では、この実験装置が向かい風を受けた際には、本体はどの様に作動するのだろう?
考えられる可能性は次の3つ。
1: 風力が風車を回転させ、その動力で本体が前進する。
2: 空気抵抗と駆動力とが吊り合い、風車は回転せず、本体は停車したままと成る。
3: 風圧で本体が丸ごと後方へ吹っ飛ばされる。
結果が[3]とならない様に、フロント・ウイングとリヤ・スタビ・ローラーを装着してあるのである。
筆者は力学に関して(も) かなり無知ですので、実験結果がどうなるか解らずに居ります。
どなたか親切な方は、私へ答えをお教えください。掲示板はこちらです。⇒ (* 掲示板は、2022年 8月をもってサービス終了致しました...。)
上記の装置の実験結果をメールで頂きました。
上記の物とほぼ同一の構造を製作し、実験の結果、実際に前進する事が確認されたそうです。
メールをくださった方へ感謝の意を申し上げます。本当にありがとうございます。
「風の力だけで走るのに、風より速く走れるカート「DWFTTW」
Googleなどのビッグ・スポンサーが支援し、Thin Air Designsがサンノゼ州立大学と産学共同で開発中」
http://www.youtube.com/watch?v=5CcgmpBGSCI&feature=player_embedded
ソースはWeb記事から。(以下文章は筆者が要約・加筆。)
この大きなプロペラを回して砂地を走るカート「DWFTTW」は、
風力発電で走るエコ・カー研究プロジェクトの成果。
風の力だけで走るのに、最高で 風速の2.8倍 の車速を達成!
この「DWFTTW」の開発のポイントは、非常に効率的なトランスミッションにある。
プロペラの力で回転したカートのタイヤが、
タイヤの回転に合わせてプロペラの回転スピードを加速させ、
その力でタイヤが勢いよく回って...という相乗効果で、
風速32kmで時速80kmを記録。
この効率性を応用すれば、自然エネルギーの新しい活用が可能かもしれない。
これからも開発プロジェクトが進められるとの事。
筆者が少年時代の20年程前に考案したアイデア(このページの上部参照)
と同じ物が、こんなエライ事に発展している。
筆者の案と「DWFTTW」で異なる事は、
姿勢を保つスタビライザー・ローラーがリアではなくフロントにある事と、
トランスミッションによる加速システム導入という大幅な進化だ。