前輪内側の小型ディフレクターはセンターキールから支持し、この水平ステーは、僅かにダウンフォースを発生させる形状とした。
サイド・ディフレクターのステーの一つは、空気抵抗を軽減する為に、アッパーアームの後ろ側に隠れる様に設置した。
サイドポンツーンの高さは、リヤウイングへ多くの気流を送る為には低い方が良く、
しかし前輪の巻き起こす乱流を整流するには高い方が都合が良いと考えていた。
尚このマシンでは、車体を真下から透視した時に、
サイドポンツーンの幅が最大となる部分と、
ステップボトム部の幅が最大となる部分とを同じ前後位置とした。
このマシンをデザインしている時点では、筆者は恥ずかしながらテールライトを車輌後端に設置しなければならないレギュレーションに未だ気付いておらず、
透明のカウリングを施して、リヤエンドの左右を合流させ、後流の剥離を防ごうとしていた。
ただしこの形状は結果的に、規定で定められる前にリヤの衝撃吸収構造を先取りしていた。
このリヤエンド形状の都合上、リヤウイングは上段ウイングからギアボックスへステーを伸ばした。
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