明日のフォーミュラ デザイン by tw

デザイン日:2018年11月〜12月13日

既存のレーシング カテゴリーでは、それぞれ翌年以降へ向けて、現状の車輌の問題点を改善しようという考え方で車輌規定は考えられていると思うが、
筆者は、その順序を逆に、理想像の車輌デザインを設定しておいてから、それに対応する車輌規定を定義したらどうか?と考える時がある。
以下、筆者が提唱したい明日のフォーミュラーマシンの形がこれである。

(*先日から筆者のPCがWindows10機となって、そしたらこれまでのスキャナーが使えなくなった。
Webに筆者の古いスキャナーのWin10対応ドライバーは無く、事実上これはメーカーは新しい製品を買え!という姿勢だ。
そんな訳で、スケッチをデジカメで撮影して今回このページに掲載するが、鉛筆で描いた影が反射して逆に明るく映ってしまった。)



まず、頭部保護デバイスは、ヘイローとウインドスクリーンを合体させた。
これで、ウインドスクリーンの防御により、2009年ハンガリーGP予選のマッサの事故の例を防止できる。
ただし、今回の頭部保護デバイスにはまだ改善の余地がある。
今年のベルギーGPスタート後の事故の様に、頭部へ真横から何かが飛んで来る場合も想定しなければならないからだ。(これは筆者の次回作に反映しよう。)

空力面では、グランドエフェクトを優先させ、コース上での追い抜きが出来るよう努めた。
単なるウイングは乱気流に弱いが、どうも車体底面の吸い付き効果は、前車からの乱流の影響を受けにくい様だからだ。
それは10年以上前から知られている事だと思うが、その間、何故かFIAはF1でディフューザーの規制を推し進めてきていた。
ディフューザーのダウンフォース発生分を増そうと取り組んだのは、ようやく今(2018)年シーズンからだ。

筆者はバージボードではなく、ボルテックスジェネレーターを推薦したい。(タイヤ下側のピンク部分。)
これでタイヤの回転が巻き起こす乱流を回転流にして受け止めて後方へ逃がす。これで車体底面の流れがクリーンになる。
今回の図の様に、後輪にもボージェを取り付ければ、車体の後流が整い、コース上で追い抜きがし易くなるだろう。

今回筆者が記した様に、まず未来の行くべき道を見据えた方向性を明確にして、
現状から未来へと軌道修正を図るレギュレーションとすべきが、本来の技術的知見のあるべきではないかなと筆者は思う次第である。

(このページの最新更新日: 2018.12.13木)
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