その「グレージング」とは、今のカーボンブレーキのディスク&パッドの素材の特性で、
「カーボンブレーキの作動温度領域を下回る低温状態で、ブレーキを弱いペダル踏力で長い時間ずっと使っていると、
ブレーキ表面がツルツルな状態となり全然効かなくなる」という事らしい。 それ危ないじゃないですか!(汗)
(下図の黄色い部分がブレーキダクト)
そこで今回、筆者が発案したアイディアが以下の物。ダクト内へ入る冷却空気量を調節させるベーンを設けた。
下図のタイプは、雨でピットインして、メカニックが上部のスクリューを回す機構だ。現行のレギュでも合法かなと思う。
メカニックが手作業でダクトへテープを貼り付けるよりも短時間で調整できるし、開口量の精度も出せる。
下図は、車体を上から見た構造図。
スクリューを回転させると、昔のサスのイナーターみたいなパーツが前後方向へ移動し、ロッカーと一体のベーンを開閉させる。
下図でのベーンの開口量は、オレンジが最大で、ピンクが最小を示す。
(下図) ただし、この機構の注意点として、スクリューを回転させれば、力が横方向へと…、
(下図) ベーンと一体のロッカーを前後方向だけでなく、横方向へも動かそうとする力も加わる筈で、
これはこの機構を作動させるにあたり、力学的に問題となる可能性がある。ガタついて上手く作動しないかもしれない。
(下図) それならば、前後へ移動するイナーターみたいのと一体の「縦(上下)方向のシャフト部分」の寸法を長く設計すれば動きのガタは解消するかもしれない。
それでも上手く動かない場合は、上下へこういう左右方向のプレートでロッカーをサンドイッチすればスムーズに動作できるかもしれない。
*尚、上の4つの図は、このページを説明する都合で、上下方向を実際とは反対で描いております。
実際の構造は、スクリューはダクトの上部にあり、縦のシャフトは下側へ向いていた方が良さそうです。
(これはピットストップ時に、メカニックが作業するにあたり、スクリューはダクトの上部にあった方が、上下の高さの理由から作業し易い為。)
そうなれば、上図で筆者が描いた様なマニュアルで機械的で複雑で重たい物よりも、
もっと簡素で、油圧シリンダーや電気モーターで動作する、車輌側から制御できるアクティブなシステムへ『進化』させた方が良いのではないだろうか…?と想う次第だが、余計なお世話だろうか。
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