ノーズ下の流し方のアイディア  by tw 発案日: 2007. 7.24火
このページでの公開日: 2007. 7.26木

ノーズ先端を高くする場合、
フロントウイング中央部の上面の高圧流はノーズ下面に当たり、
ノーズ下面へ流れきれない分の気流の進路は、ノーズの左右へ別れる筈だ。
この状態は恐らく空気抵抗となり、
気流進路も不安定になっているかもしれない。

そこで筆者が今回思い付いたアイディアを左図に示す。
ノーズからフロントウイングを吊るすウイングステーを後方へ延長し、(黄色で示す)
そしてそれを左右へカーブさせ、ノーズ下の気流の左右への分配量をコントロールする。

この形状とすると、ノーズの辺りから後方へかけての気流進路は、
ノーズ先端を低くしたデザインと同じ様な結果となるかもしれないが、
ノーズ先端が低くない場合は、ノーズコーンの衝撃吸収面で有利となり、
ノーズ先端を低くした物と比べて、ノーズの重量を軽減できる筈だ。

ノーズ先端を低くした場合と比べて、今回のデザインで考えられるデメリットは、
前走車の起こす乱気流等の気流変動に敏感となりそうな事と、
且つウイングステー内部の干渉抵抗が若干大きそうな事かもしれない。

このフロントのエリアは、
2005年からの規定でフロントウイングの両サイドの高さが上昇した事から、
フロントウイング中央部で発生させるダウンフォース量を増大させる必要があり、
空力デザイン面での課題となっている。



[Site TOP]  [tw-idea]