HANSの後方衝突時の改良案 by tw

(Web公開日: 2004. 9.08水/編集: 2022. 5.13金)

HANS(ヘッド アンド ネック サポート)はシートベルトで抑え付けて装着するシステムだが、
それによりヘルメットの後方への動きを制限してしまっていないだろうか?と筆者は考え、
HANSの前方衝突時での機能をそのままに、後方衝突時にはヘルメットが後方へ動ける様にする改良案が以下の物だ。

(考案&スケッチ日: 2002. 4.26金)



考え始めたアイデアの原形。
HANSのヘルメット保持部と、肩から胸に当てる部分とを可動式にして、つっかえ部分を設けて前方へは可動しない様にした。
課題は、つっかえ部分と回転軸の強度確保と、シートベルトの通し方。

(考案&スケッチ日: 2004. 9.08水)



(上図) 可動タイプ 2種類。形状の煮詰めはまだ中途段階。

(A)タイプの立体図(左側)は、このデザインのままでは可動した時に首の後ろに当たって食い込んでしまうので、その部分を削らなくてはならないが、強度の確保を考える必要がある。

(A)タイプの側面図(右側)は、つっかえ部を左右へ広げて首に当たらない様にしたが、シートベルトをかけるスペースが狭くなってしまう。

(B)タイプもまだこのデザインでは可動時に首かヘルメットの後ろ下部が当たっているので、形状を煮詰める必要があるが、だいぶ問題解決に近づいてきた感じ。


(考案&スケッチ日: 2002.11.06水〜11.09土)



こちらは可動させずに、HANSとヘッドレストを一体型にしたタイプ。
HANSとモノコックとの間の黄色い部分はクッション。
頭部の総重量が増加してしまうが、一応描きとめておいた。

後方衝突時にはヘッドレストを有効活用できそうだが、通常のドライビング時に頭部の動きが大幅に制限されてしまうかもしれない。

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