しかし、後輪中心線から前方へ800mmより前側の区間では、600mmの高さまで設置が許可されている。
筆者はこの部分のスペースに着目し、サイドポッド上面を低くして、小型ウイングを設置すれば、
空力アドバンテージを稼げると思い付いた。(筆者のスケッチは2000年3月2日の物)
そしてその後F1では、この筆者と同じ思想の小型ウイングが、2000年のモナコGPから初めてウイリアムズが投入し、
それからの数年間で全F1マシンの標準装備パーツとなった。
これはとても単純な発想のパーツだが、しかしどんなに単純な事であっても、「一番最初に発案した」という事が重要だ。