今(2009)年のテクニカル・レギュレーション下で空力デザイナーが頭を悩まされた部分の一つは、 リヤの衝撃吸収構造とロワ・ウイングを如何にデザインを施してその後流を効率の良い状態と出来るかであった。
その理由は、リヤウイング全体が気流を上方へ跳ね上げているのに対し、
これでは左図のマシンのスケッチで示す様に、リヤエンドの車体中央部の後流は、 |
そんな中、今(2009)年のレッドブルは、リヤの衝撃吸収構造を、左図のマシンの様にデザインを施した。 (注:このマシンのデザインは筆者のオリジナルの物で、レッドブルではない。)
他チームのロワウイングはリヤの衝撃吸収構造から左右へ生えているのに対し、 赤い矢印で示す気流推察線がポイントで、これでリヤウイング全体と見事にパッケージされている。 |
さて、ようやく本件の筆者のアイデアだが、レッドブルと筆者のデザインしたマシンでは大きく異なる点がある。 それは、レッドブルのロワウイングの支柱はロワウイングよりも後方へは伸ばしていないが、(ただし前方へは延長してあり、アッパーアームの後ろ側アームを接続する構造となっている。)
そこで筆者は思いついた。上図の様に、ロワウイングの支柱全体を後方へも上方へも伸ばし、 |