この手法なら、従来よりもサイドポッドの全高を低くして、リヤウイングへ多く気流を送る事ができるだろう。
このウイングとサイドポッドとの距離を十分に取れば、薄いウイングで僅かながらダウンフォースも発生できる。
その薄いウイングを、内側と外側で断面を変える手法も効果的かもしれない。
ダウンフォースを発生するウイング形状では誘導抵抗が発生してしまい、ウイングの後流は縦の渦の巻く。
それではリヤウイングへ良質の気流を供給できないので、薄いウイングは、内側を上下対称翼とし、
外側はダウンフォース発生翼とすると良いだろう。
F1では2014年頃から、サイドポッド両端手前の縦のベーンが変形し、上部を内側へ囲う形が使われる様になってきた。
それは筆者の案よりも更に薄く、翼というよりプレート状だが、このエリアに同じ様な形で整流効果を持たせる狙いは同じものだ。
(このページの最新更新日: 2019. 9.05木)