ノーズ下に光学式センサーを装着するなら、センターキールの可能性は?

(発案&スケッチ日:2010. 7.07水/Web公開日:2010. 7.08木)

下図、センター・キールに内包した光センサーは黄色、
サスペンション・アームは緑、キングピンは赤、プッシュロッドは黄緑、
柔らかい部品はピンク、その他の部分は水色で着色した。

「グランプリ トクシュウ」2010年7月号 (Vol.253)、110ページの 光学式スリップ角センサーの役割、これは世良耕太さんによる記事で、一般のモーターレーシング・ファンには重要な必読記事だと思う。


現在のF1マシンでは、サスペンション設計による性能寄与度よりも、空力面での性能寄与度の方が高い様で、
2010年では全車、ノーズ下からモノコック下へ乱れの少ない気流を供給する為に、フロント・サスの上下アームは、ハの字下がりの異常なジオメトリーとなっている。

しかし現在のF1ではシーズン中のテストがほぼ禁止されており、毎グランプリの各セッションでのデータ採取量が非常に重要となっている為、
モノコック下に「光学式スリップ角センサー」を装着して走行している訳だが、
今回の世良さんの記事を読んで居て筆者は思い着いた。



モノコック下に光学式スリップ角センサーを装着する以上、必ず空力損失が発生する訳で、ならばいっその事、
フロント・サスをセンター・キール式とし、(上図)そのセンター・キール(の前側ロワアーム接続部より後ろ側)に
「光学式スリップ角センサー」を内包してみたらどうか?と。

モノコック下にロワ・アームが在る事による空力損失分よりも、
サスペンション・ジオメトリーの正常化による車体性能寄与度の方が勝る可能性は考えられないだろうか?



尚、世良さんがこのセンサーの存在を気になり出したのはここ2〜3年との事だが (現在は2010年)、
少なくとも(思い出せる範囲で)2004年02月26日 20:16に「F1記録集」の掲示板にて、
「Re: ウイリアムズの3本キール?」の投稿へ筆者はレスポンスし、その光センサーについてコメントしている。


(このページの最新更新日: 2010. 7.08木)

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