「車体の前後 姿勢変化 制御スプリング」(アンチ ピッチ バー)

アイディア by tw / 考案日:不明 (1994年〜1995年頃か?)
Web公開日:2009.01.17土 / スマホ用に編集&加筆:2023年 3月02日(木曜)


これは筆者が10代の時に考案したアイディアだ。スケッチを発掘できなかったので今回あらためて描いた。
90年代 当時、既存の車輌で、車体のロールを抑制するアンチ ロール バーは存在するのに、
車体の前後 姿勢変化を抑制するデバイスが(アクティブ サス以外には)存在しない様である事に疑問を持ったからだった。
下図に当時の筆者のアイディアの概念を記す。
フロントサスとリヤサスを油圧シリンダーで関連付け、その中間に前後姿勢変化制御トーションバー スプリングを設けた。



車体は、加速時にはフロントが浮き上がり、リヤが沈む。減速時にはフロントが沈み、リヤが浮き上がる。
そこで、フロントとリヤのサスを油圧シリンダーで結び、その中間に前後姿勢変化制御トーションバー スプリングを設ける事で、
車体の前後の姿勢変化が発生した際に、前後姿勢変化制御トーションバー スプリングが捻られて車体の前後の姿勢変化を抑制する、という狙いであった。



それから年月は流れ・・・、F1GPでは前後のサス ユニットを油圧配管で接続するのが標準的な仕様となっていた筈で、
2022年シーズンから、サスの前後を物理的に関連付ける機構がテクニカル レギュレーションで禁止された模様である。

2021年にF1GPでタイトルを獲ったレッドブル(と思われるマシン)のコクピット内の写真を筆者は観た記憶があるが、ドライバーの右手下の辺りに大きな装置が観えた。
それは油圧配管と、複雑なバルブのシリンダーの様な物に観えたが、それが前後連結のピッチ制御に作用する装置であったのかもしれない。

何故、ドライバーの右手下の辺りにそれが在ったのかと云うと、レギュ的にそこしかスペースが無かったから、と思われるのと、
重量物はフロント サス ユニットのエリア(とても前方である…)よりも、車体重心位置へ少しでも近い位置へ置きたいからであろう。
それだったら燃料タンクの中へ入れれば?と思われるかもしれないが、実際にそれが出来る専門のメカニックが配管作業の可能なギリギリの位置があの場所に違いない。

(このページの最新更新日: 2023. 3.02木)

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