「コーナリング ローラーの位置と力学」(序章) by tw
人間が乗車する[自動車]と、[ミニ四駆及びフェンスカー]では、コーナリングの仕組みが異なる。
前者の多くは、前輪が操舵し、タイヤのグリップ力によってコーナリング フォースを発生させてコーナリングを実現する。
後者の多くには、車体に「前進しようとする力」のみが有り、サーキット側面のフェンスによって車体はコーナリング“させられる”。
その為、ミニ四駆及びフェンスカーがコース内から飛び出る事無く出来る限り速く走る為の主な要素としては、
フロント及びリヤのコーナリング ローラーの位置及び角度と、車体の前後重心位置と、タイヤの位置などが関連して作用する。
そこで筆者はフロントローラーの位置と力学をテストするマシンを作った。(作業日: 2007年8月中頃)
横方向へ伸びるエレメントは弓型プレートを採用し、
ローラー取り付け位置の前後位置変更や、プレート方向に拠る力の掛かり方をテスト出来る。
ローラー取り付け高さは、スペーサーの噛ませ方で変更できる。
斜めに削った2つのスペーサー同士でサンドイッチすればローラーの前傾角も変更できる。
ローラーの取り付け軸に、斜めのスペーサーを挟めば、ローラーのキャンバー角も変更できる。
本来はリヤも同じ物を作製しなければならないが、フロントの作業でモチベーションが尽きたので今回はここで一旦終了。
フロントローラーを最も前へ、そして低く設置した場合。
左右のローラーを、上側へ取り付けるか下側へ取り付けるかを選択可能。
尚、ローラーはボールベアリングを使用しており、錆び防止の為にミシン オイルに漬けて保管してある。
フロントローラーを最も後ろへ、そして高く設置した場合。
前後方向の取り付け穴は3つ有る。
シャーシ底面。田宮のMSシャーシは丁度都合の良い箇所にネジ穴があるので利用した。
ただし直線FRPプレートは、干渉部分を削り、取り付け穴の位置を変更する必要がある。
工作作業にはピンバイス、カッターナイフ、鉄製ヤスリを使用した。
ここまでのこのページの最終更新日: 2007. 8.20
テスト日: 2009年01月25日(日)
今回はリヤローラーの前後位置も3段階に変更できる様に改造した。
(田宮レギュに通らないが、) 前後タイヤはトレッドのテスト用に細くした。
これでタイヤの装着位置による力学テストが行える。写真は最も外側に履かせた状態。
テスト走行結果のページへ。
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