2018年用F1マシン空力デザイン by tw (其の二)
(デザイン日:2017年12月〜 Web公開日 :2018/ 1/14日) |
現時点で、海賊的なF1関連Webに拠れば、「ハロ」の空力的追加物の許可は、ハロ上面から20mmまでの様で、
それだと筆者の下スケッチのデザイン(ハロ後方の黄色い部分)は廃案となるが、
その場合は、影として描いた黒い線と、小さな渦巻発生装置のラインが生きるだろう。
ハロの規約の抜け穴があった場合は、黄色の構造物が有効となり、ハロを通る左右の気流が後方で合流するだろう。
ノーズホールは、現行のマシンで気流を下から上へ抜く流路が認可されている訳で、
それをアグレッシブに解釈すれば、上から下へ流す流路も合法となる筈だ。
その為、本作ではノーズ上面から下方へ気流を供給し、車体底面でのダウンフォース増量に寄与させている。
これはハロへ高速の気流を当てたくないという意図もある。側面図を観れば解る。
フロントウイング下面は、気流をストレートに後方へ流したい。(アンダーボディの気流進路の為に。)
しかし上面は、気流を外側へカーブさせたい。(外乱を避ける為に。)
その為にこの上下スプリッターの形となっている。
昔から、前輪のブレーキダクトは、雨天(低温)の際にガムテープで塞いで開口面積を制限するが、
そのガムテープが影響を及ぼす形状に沿う様に、ダクト上面図のラインをデザインした。
前輪内側のディフレクターは、上面と下面で形状が違っているが、バグなのでご容赦を。下面が正しいです。
サイドポッド上面の後端は、リヤサスのアッパーアームよりも高くした。
これにより、低ダウンフォース型のスプーン型リヤウイングへも対応する。
後部の開口面積は排熱量に関係するので、モナコやハンガリー以外では上図よりもっと狭くでき、より空気抵抗を軽減できるだろう。
リヤサスのアンチロールバーは、側面図と後面図を観て頂くと構造が理解し易い。