2008年のF2008を語る前に、2007年度のF2007で特徴的だった事は、ロングホイールベースの車輌コンセプトであった。 現行のテクニカル レギュレーション下で、ホイールベースを長くとる事には2つメリットがある。 まず1つは、車体に前後方向の荷重移動が発生した際のグリップ力の変動及び減少を軽減できる事。 もう1つは、前輪を車体から前方へ移動させる事で、規定内でサイド ディフレクターやサイドポッドのデザインの自由度が増し、車体底面の空力性能開発にアドバンテージをもたらす事である。
記事に拠れば、フェラーリのチーフデザイナー、ニコラス・トンバジス(39歳・ギリシャ人。2006年初めにマクラーレンからフェラーリへ復帰した)によると、F2008はF2007の進化系となっているとの事。
ホイールベースが長い方が制動距離を短縮でき、且つ、ブレーキングしながらのコーナリングでも高い車速を維持できる。 ホイールベースが短い場合は、Gが加わった際のグリップ力の限界値は低くなるが、クイックな挙動で車体の向きを転換する事ができる。
フェラーリの両ドライバー、新チャピオンのキミ・ライコネンと、フェリペ・マッサの2人で、 (このページのここまでの最新更新日:2008. 1.04)
2008年1月06日、フェラーリの2008年用マシン、「F2008」がフェラーリの本拠地マラネロで発表された。 これを綴っている時点では筆者はF2008の写真を3つしか入手できておらず、 何故かネット上にはF2007の写真ばかりが掲載されている。 以下、現時点で入手できている新車F2008の3つの写真から判る部分について綴る。
フロントウイングの上段フラップは、昨年のトヨタの様にノーズの先端と融合させた滑らかな形状となった。
安全面の新規定で、サイドプロテクターは高い部分がより前方へ延長され、横から見て角ばった形状となった。
ヘッドレストとサイドプロテクターとの間の溝が復活した。
サイドポッド上面は全域に渡ってシャークルーバースリットが開けられている。 排気管エンドは長くされた様だ。これはエンジンの出力特性に影響する。 前後ホイールの外側には、昨年から引き続きカウリングがされている。
F2008の車体の概観は昨(2007)年度のF2007と特に大きな違いは無い様に見受けられる。 (このページのここまでの最終更新日:2008. 1.07)
1月07日にF2008のシェイクダウンが行われた。写真は、GPUpdate.net等を参照。 以下、車体の概観から筆者の私見を記す。 各部パーツの呼称については、[各パーツの名称]ページを参照。 ノーズコーン上部両脇のダミーカメラは翼端板が着けられ、積極的に空力利用されている事が窺える。
後輪手前のフェアリングフィン下側の縦のベーンは縦に湾曲した形状で、 (このページのここまでの最終更新日:2008. 1.08)
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